ついに王者決定! 4機種のガチンコ対決の行方は?
ベンチマークテストでコンバーチブルPC実力が赤裸々に!
2013年05月19日 21時29分更新
僅差でThinkPad Helixがトップを奪取
さて、最新のコンバーチブルPC4機種を、基本仕様とベンチマークテストで比較してきた。以上の結果を踏まえて、各モデルを「使い勝手」「携帯性」「スタミナ性」「スペック」という面で独断評価。その上で総合的にどのモデルが、もっとも優れているかを採点してみた。以下、評価の高い順に、各モデルを取り上げていく。
各モデルの独断評価 | ||||
---|---|---|---|---|
製品名 | Endeavor NY10S | VAIO Duo 11 | Revolve 810 | ThinkPad Helix |
使い勝手 | 3 | 4 | 4 | 5 |
携帯性 | 5 | 5 | 4 | 3 |
スタミナ性 | 4 | 3 | 4 | 5 |
性能 | 4 | 5 | 4 | 5 |
多彩な操作系で使い勝手最強
レノボ・ジャパン「ThinkPad Helix」
総合評価 18点
指タッチ、ペン、トラックポイントと、使い手を選ばない多彩な操作系を持ち、パワフルな基本性能を実現。価格を考慮すれば、順当な結果ではあるが、満足度は高い。ただし、キーボードドックまで含めると重量は約1.66kgとなり、まるごと持ち歩くのは厳しい。ノートPCスタイルをメインとして使い、外出時はディスプレー部分のみを持ち、ネットやメールを確認する程度といった使い方をしたいユーザーにはうってつけのモデルとなるだろう。
ワンランク上のパフォーマンスを発揮
ソニー「VAIO Duo 11」
総合評価 17点
本体のスリムさは、今回取り上げたモデルのなかでは随一。洗練されたデザインもさすがといったところだ。性能面でもCore i5採用ながら、Core i7を搭載したモデルと遜色ないパフォーマンスを披露した。一方で、キーボードがやや狭めで、ポインティングデバイスが光学式ポインターということもあり、デスクトップモードにおいて、若干、不満が残る。またスタミナ性の面でも、ほかのモデルに比べ、やや物足りなさを感じた。普段は家の中で使い、旅行などでたまに持ち歩くといったユーザーには、最適な1台だ。
抜群の携帯性を備えたウスカル機
エプソンダイレクト「Endeavor NY10S」
総合評価 16点
本体のスリムさは僅差でVAIO Duo 11に譲ったものの、軽さはコンバーチブルPCの中でも最軽量クラス。また、バッテリーも2位となる約4時間を確保しており、携帯性は4機種の中でも突出している。反面、気になったのは操作性。タッチパッドなどポインティングデバイスを搭載せず、デスクトップモードでもタッチ操作で利用するのは、細かい操作で辛い場合がある。価格面では4機種中で、もっともリーズナブルとなっており、とりあえずWindows 8を試してみたいといったユーザーには、有力な選択肢のひとつなる。
弱点が少なく総合力に優れた1台
日本ヒューレットパッカード「HP EliteBook Revolve 810」
総合評価 16点
ノートPCスタイル・タブレットPCスタイルともに、快適な使い勝手を誇り、またバッテリーに関しても、ほかの3機種と比較しても見劣りしない駆動時間を達成している。また、飛び抜けた性能を備えているわけではないが、目立った弱点もなく、操作性やパワフルさに関して、不満を感じることは少ないだろう。先行試作機で、このパフォーマンスを実現しているのはスゴイ。一方で、薄さ・軽さといった携帯性では、Endeavor NY10SやVAIO Duo 11には及ばない。ノートPCスタイルを主として使うといったユーザーにおすすめだ。
さて、ベンチマークテストを終えて、一応に結果が着いた。とはいえ、その差は僅差で、用途や選択条件によっては、ThinkPad Helixよりも最適な場合もある。上記の結果を踏まえ、使用目的に応じたベストなモデルを選んでほしい。
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