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驚愕の小型化を実現! ソニーのデジタル双眼鏡

2013年05月15日 13時10分更新

文● ASCII.jp編集部

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「DEV-50」を手に持ってみたところ

「DEV-50」を手に持ってみたところ

 ソニーから、デジタル録画双眼鏡の新機種「DEV-30」「DEV-50」が発表された。6月21日発売予定で、予想実売価格はDEV-30が13万円前後、DEV-50が17万円前後となっている。

 2011年に発売された「DEV-3」「DEV-5」の後継機種。DEV-30は光学10倍(デジタルズームで最大15倍)、DEV-50は光学12倍(デジタルズームで最大25倍)のズームが可能。加えてDEV-50はGPSを内蔵する。それ以外の仕様はほぼ共通となっている。

DEV-30もDEV-50も外観的にはほぼ一緒

DEV-30もDEV-50も外観的にはほぼ一緒

DEV-50には大型のアイカップやキャリングケースが付属する

DEV-50には大型のアイカップやキャリングケースが付属する

 従来機種から基本的なスペックが向上。撮像素子が420万画素から543万画素となり、ファインダーは従来の液晶パネル(0.45型122.6万画素)から有機ELパネル(0.5型235.9万画素)となっている。さらにボディーは防塵(IP5X相当)・防滴(IPX4相当)仕様となった。

ハイパーゲインの設定画面

ハイパーゲインの設定画面

 加えて、ハイパーゲインのオン/オフが可能で、オンにすることで真っ暗な場所でも被写体の姿をとらえることができる。従来機種と同じく3D動画の撮影も可能だ。

 最大の進化点は本体サイズ/重量が大幅に減らされたこと。従来機(DEV-3)は付属バッテリー装着時で幅155×奥行219×高さ88mm、重量1230gだったが、DEV-30/50は幅148.5×奥行157.5×高さ72.5mm、重量は860gとなり、体積は約34%減、重量は約33%減となっている。

こんなに変わった! 新機種と従来機を比較

従来機を手に持っているところ。冒頭写真と比べると巨大だった……

従来機を手に持っているところ。冒頭写真と比べると巨大だった……

 防塵・防滴仕様となり、通常の双眼鏡のサイズ、重量に近づいたのは何より魅力的なわけだが、本体の防滴化と小型化で操作性は損なわれていないか? 早速実機を従来機と比較してみた。

本体上部の操作部。左が従来機で右が新機種

ファインダーの幅を調整するため従来機はダイヤルを引き出す必要があったが、新機種はダイヤルが埋め込まれている形になっているため引き出す必要がない

ファインダーの幅を調整するため従来機はダイヤルを引き出す必要があったが、新機種はダイヤルが埋め込まれている形になっているため引き出す必要がない

 まず、従来はメニュー項目などを選択するための十字キーが搭載されていたが、これがスティックタイプのものに変更されている。キー自体は小さくなったが、スティックタイプになったことで操作性は損なわれていない。

従来機の端子類は側面片側に集中して搭載されていた

従来機の端子類は側面片側に集中して搭載されていた

新機種は左右側面に分散配置された。防滴仕様なのでフタ自体も変更されている

 そのほかの基本的な操作ボタンなどは、配置こそ異なるものの従来機を踏襲。ただしダイヤルはいくつか削減されている。

従来機の視度調整はダイヤル式だったが、新機種ではレバー式となった

 従来は視度調整ダイヤル×2に眼幅調整ダイヤル、カスタムダイヤルと計4つのダイヤルが搭載されていた。しかし新機種は視度調整ダイヤルがスイッチになったことで、ダイヤルが2つ減った。

背面ファインダー部、新機種は左のファインダーの上にセンサーを搭載。目から離すとEVFがオフになる

 ファインダーは有機ELになったことで、視野角(16:9時)が従来の35.6度から36.9度と広がっており、見やすくなっている。

左がハイパーゲインのオフで右がオンの状態でファインダーごしに撮影してみた。オンにすると色がなくなるが物体の判別はしやすくなる

 従来機は正直、「3Dハンディカム」を双眼鏡スタイルにしただけ、という印象だったが、新機種は防塵防滴仕様となり、小型化され、EVFに有機ELを採用するなど、持ち歩きやすさと使いやすさを重視。アウトドアでの使いやすさという意味では、従来機から大幅に進化している。バードウォッチングなどのお供に1台あると楽しいだろう。

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