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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第303回

OM-D&PowerShot Nで撮る春の岳南電車猫

2013年05月10日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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貨物線の跡が猫の遊び場

 でも相手は猫であるからして、いつも目立つところにいるわけじゃない。むしろ、隠れていることの方が多い。何しろ、今は使ってない貨物用の敷地や線路跡がたくさん残っている路線なので、土地が広く隠れる場所に事欠かないのだ。

 ちょうど作業着を着た鉄道会社の人がいたので猫について尋ねてみると、「ほらそこにいるよ」と指さしてくれる。

 すぐそこ、車の下にめちゃ可愛い猫発見。暑かったのか、日陰に入ってほよんとしてる。

車の下に隠れてた美猫。ちょっと望遠で寄ってみた(2013年5月 オリンパス OM-D E-M5)

車の下に隠れてた美猫。ちょっと望遠で寄ってみた(2013年5月 オリンパス OM-D E-M5)

 車の下からぴょんと飛び出して線路の方へ。どうもそこが定位置らしい。おかげでローカル線っぽい猫写真を撮れました。ありがとう。

さっきと同じポーズだけど、背景が鉄道っぽくてありがたい。使われなくなった線路の上だし。これで後ろを電車が走ってくれれば完璧なのだけど、30分に1本なのでなかなか都合よくはいかないのであった(2013年5月 オリンパス OM-D E-M5)

さっきと同じポーズだけど、背景が鉄道っぽくてありがたい。使われなくなった線路の上だし。これで後ろを電車が走ってくれれば完璧なのだけど、30分に1本なのでなかなか都合よくはいかないのであった(2013年5月 オリンパス OM-D E-M5)

 猫がいるのがおそらく貨物線の跡。今は使われてないので猫の遊び場だ。ここにはもう使われなくなった(と思う)貨物列車もそのまま置いてあり、鉄道好きの人が近寄っては写真を撮ったりしてるんだけど、わたしは猫を撮るのである。

 猫の後ろに見えるのが駅のプラットホーム入口。斜路を上がったところにホームがあるのだ。後ろを電車が通ってるとなおよかったのだけど、30分に1本のローカル線でそういうのを狙ってるとあっという間に夜になっちゃうのでそれは断念。

 別角度から、今度は「PowerShot N」の「クリエイティブショット」でもう1枚。

ローカル線はレトロ風のフィルターが似合う、ってことでPowerShot Nの出番。じーっと見つめられてしまった(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

ローカル線はレトロ風のフィルターが似合う、ってことでPowerShot Nの出番。じーっと見つめられてしまった(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

 「他にも猫はいるんだけど今日はまだ顔をださないねえ」といわれたし、次の電車が来る時間なのでホームでそれを待っていると、とことことことキジトラ猫がやってきた。

 ああ、もうちょっと早く来てくれればよかったのに、と思いつつ、PowerShot Nを望遠にして撮ってみた。

とことことこと線路沿いに歩いてきたキジトラ。こちらもクリエイティブショットバージョンを(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

とことことこと線路沿いに歩いてきたキジトラ。こちらもクリエイティブショットバージョンを(2013年5月 キヤノン PowerShot N)

 ローカル線と猫って似合うよねえ。特に使われなくなった貨物線と猫の組み合わせっていい。

 もし次にくる機会があったら、もっと時間をかけて戯れるとしよう。のんびりする方が似合う駅だもの。

 いっそのこと、観光客誘致の一環として土地に余裕のある駅全部で地域猫を世話するとかどうでしょう。そうすれば猫と工場と鉄道萌えなマニアックな人がきて……マニアックすぎるか。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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