家電やファッション、食品部門でも成長中のアマゾンだが、今度はウエディング分野に進出だ。Amazon.co.jpが8日、「Amazonウエディング準備ストア」をオープンした。
同ストアでは、結婚式を控えた新郎新婦に向け、プロポーズから結婚式を行うまでに必要となるアイテムを提供する。また、結婚を控えた本人たちだけでなく、家族や、結婚式に招待された親族や友人、そして二次会やパーティの幹事など、結婚に関わる様々な人たちが利用できるのも特徴。「プロポーズ・婚約・顔合わせ」「事前準備」「式・披露宴」「二次会」の4つのカテゴリーを用意し、ウェディングドレス、リング、演出アイテム、ビデオカメラなどのデジタル機器、招待状などのペーパーアイテム、おすすめのBGMといった幅広い商品が揃う。
アマゾンのウリでもある“カスタマーレビュー”に代表されるコミュニケーション機能もあり、結婚式の準備などについてユーザーどうし自由に情報交換できる「クチコミ」、先輩花嫁が投稿した実際の結婚式のイメージなどを見ることができる「ウエディングフォトギャラリー」といったコーナーも用意されている。日用品のように1人が何度も買うリピート商材ではなく、友人・知人を介して伝わっていくブライダル商材だけに、情報交換の場は重要だ。
日用品と違い、オリジナリティが求められるブライダル関連商品がどこまでオンラインストアでシェアを伸ばせるかは未知数だが、予算などにあわせて細かく商品を選べるという利便性があるのも事実。さらに、アマゾンの特長のひとつである迅速な配送サービス「お急ぎ便」の対象商品もあり、突然必要になったものがある場合などには便利だろう。
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『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営
「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。