このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

デザインも使い勝手も最高クラス!「XPS 13 Ultrabook」ロードテスト 第2回

「プレミアム・大容量メモリ・フルHD液晶」の性能をベンチマーク結果を交えながら紹介

フルHDになった「XPS 13」のパワフルなスペックをチェック (3/3)

2013年05月09日 20時00分更新

文● 高橋量

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

メモリとSSDの効果でストレスなく使える

 続いて、XPS 13のベンチマーク結果をご覧いただこう。今回試用したモデルは「XPS 13プレミアム・大容量メモリ・フルHD液晶」で、おもなスペックは以下の通りだ。なお、モデルによって結果が異なることもある点に注意してほしい。

試用機のおもなスペック
CPUIntel Core i5-3337U(1.8GHz)
メインメモリ8GB DDR3L 1600MHz
ディスプレー13.3型ワイド IPS液晶(1920×1080ドット)
グラフィックス機能Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ストレージ256GB SSD
OSWindows 8 64bit

 Windows8の快適さを表わす指針「Windowsエクスペリエンスインデックス」では、CPU性能を表わす「プロセッサ」が「6.9」、メモリ性能を表わす「メモリ」が「7.4」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」が「5.5」、ゲームなどの3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」が「6.4」、ストレージ性能を表わす「プライマリハードディスク」が「8.1」という結果となった。

試用機の「Windowsエクスペリエンスインデックス」スコア

 Windows8では各スコアの最高値が「9.9」であることを考えると、全体的に高めのスコアだ。「グラフィックス」が「5.5」とやや低めだが、デスクトップの描画に高いスペックは不要なので問題ない。

 特に優秀なのはストレージのスコアで、SSDの効果が十分発揮されている。ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」でも、シーケンシャルアクセス/ランダムアクセスともに高速な結果となった。

ストレージ性能を計測する「CrystalDiskMark 3.0.2」のベンチマーク結果

 SSDで利用可能な残り容量については、256GBモデルで180GBだった。文書作成やオフィスソフトの利用が中心なら問題はないが、動画や高解像度の写真を管理するにはやや心もとない。Cドライブ残り容量を圧迫しないよう、外付けHDDやクラウド・ストレージなどを利用して、容量節約に努めたい。

256GBモデルのSSDで、残り容量は180GB程度

XPSの 13に搭載されているSSDのパーティション構成

「CrystalDiskInfo」によるSSDの詳細情報。試用機には、LITE-ON社のmSATA接続SSDが搭載されていた

 マシンの総合的な性能を計測する「PCMark Vantage 1.2.0.0」では一部のテストが行なえなかったものの、総合スコアで「10910」とまずまずの好結果に。同じく総合ベンチマークテスト「PCMark7 v1.4.0」では、総合スコアが「4273」という結果となった。

「PCMark Vantage 1.2.0.0」(64bit)のベンチマーク結果

「PCMark7 v1.4.0」のベンチマーク結果

 それぞれの結果を比べて見ても、なかなかの好スコア。両ベンチマークともストレージ性能がテスト結果に大きく反映されるので、SSD性能のおかげといったところだろう。

 以上のように複数のベンチマーク結果を見ても、XPS 13が非常に性能の高いUltrabookであることがわかる。個人的にはCPUが低電圧版でパワーを抑えたCore i5-3337U(1.8GHz)である点に不安を感じていたが、処理にもたつきを感じる場面はなかった。8GBのメモリと大容量のSSDによって、CPUの性能が十分に引き出されているものと予想される。

 数あるUltarabookの中にはデザインや携帯性にこだわるあまり、スペック面で劣るモデルも少なくない。しかしXPS 13ほどのマシンパワーがあれば、どんな作業でもストレスなくスイスイこなせるだろう。XPS 13はデザインと性能、すべての面において妥協しないUltrabookなのだ。



デル株式会社

デル株式会社

前へ 1 2 3 次へ

この連載の記事
ASCII.jpおすすめパック
製品ラインナップ
インテルバナー