このページの本文へ

米フェイスブックが増収増益、モバイルがカギ

2013年05月07日 16時00分更新

文● 加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米フェイスブックは現地時間1日、投資家向けIR情報として2013年第1四半期(1~3月期)の決算を発表。売上高は14億6000万ドルで前年同期比38%の増収、純利益も2億1900万ドルで前年同期比7%の増益を記録した。

 広告収入は12億5000万ドルで前年同期比43%のプラスとなり、収入全体に占める割合は85%。全広告収入のうちの約30%はモバイル広告収入が占めている。

 フェイスブックの1日のアクティブユーザーは6億6500万人、月間では11億1000人。このうち、モバイルからの月間アクティブユーザーは右肩上がりに推移し、2年前の11年第1四半期(2011年1~3月期)は2億8800万人だったが、翌12年第1四半期(2012年1~3月期)には2億人増の4億8800万人、そして今回の13年第1四半期(1~3月期)ではさらに3億人増の7億5100万人となった。

 同社では4月にAndroidアプリ「Facebook Home」をリリースし、iOS機器でも「Facebook Home」の一部機能を利用できるようにするなど、モバイル向けビジネスに力を入れている。モバイルの果たす役割は大きくなりつつあり、モバイルからのアクティブユーザー数とモバイル広告収入が増加するか否かが、フェイスブックの将来性を左右しそうだ。

01facebook

フェイスブックの月間アクティブユーザー数の推移

02facebook

モバイルからのフェイスブックの月間アクティブユーザー数の推移

■関連サイト

アスキークラウド最新号特集

『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営

asciicloud

「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。

最新号の詳細はこちらから

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中