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総額200万円! 映像制作プロの業務用PC自作を手伝う

2013年05月05日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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システムインストール以降に落ちまくり

 DSP版「Windows 8 Pro」のインストールに1回失敗し、メモリー大丈夫かな~と思っていたところ、落ちまくる現象が続いた。Windows 8 Proのシビアな割り込みチェックによる“DPC_WATCHDOG_VIOLATION”かとコマンドプロンプトからタイミングの書き換えを実行(Windows Updateを最新にするとこれをする必要はない)。

UEFIでWindows 8 Proをインストール。ガチガチの自作っ娘であるらしい、窓辺あいが好きそうな展開である。ちなみに筆者は自作応援キャラクターでありながら、ごろごろしたりやたらとタブレットデバイスに詳しかったりする窓辺ゆう派だ

 しかし、以降も急に電源ごと落ちるため、イベントビューワーを見たところ、メモリーエラーの訂正ログが連発していた。これはメモリーにハズレありの可能性を疑うのだが……BUYMORE秋葉原本店にて購入時点で動作チェック済みのものなので、その可能性は低い。

 となると、やることはメモリースロットとメモリーを1本ずつチェックの作業だ。メモリースロットは1本の場合、セットする場所が決まっているため、まずはメモリー1本からスタート。まずは普通に起動させてから、Prime95とFurMark、CrystalDiskMarkを走らせつつ、イベントビューワーに対してF5アタック。およそI/Oが最高負荷の状態になるため、短時間で不具合を洗い出しやすい。

Prime95とFurMark、CrystalDiskMarkを走らせつつ、イベントビューワーに対してF5アタックの図。あんまりやるとハードが昇天することもあるので気を付けて。なおこのときは、CPU×1の最少状態で確認しているところ

 1本、2本、4本ではメモリー訂正エラーは発生せず、6本目に入ったところでメモリー訂正エラーが発生。そのメモリーがハズレ? とmemtestを走らせたところ、途中でmemtestが停止した。この場合は、メモリーよりもBIOSの設定かメモリースロットの物理的な問題である可能性が高い。とりあえず、BIOSメニューとにらめっこ開始。

 気になったのは、Channel InterleavingとRank Interleavingの2つ。デフォルトではAutoなのだが、「このAutoが悪さしてるんじゃない?」と変更開始。この2つの項目はコンシューマー向けマザーボードにもあり、Channel Interleavingを2wayにすると、いわゆるデュアルチャンネルになる。

Channel InterleavingとRank Interleavingの設定をAutoから、Channel Interleavingを1Wayに、Rank Interleavingを2Wayにしたところ、ド安定

 今回のマザーボードだと、1way、2way、3way、4way。選択したのは、1way。次にRank Interleaving。これはメモリー単体側のことで、メモリーのスペックに見かける「Rank2」などで「Rank2」ならば「2Way」ということになる。今回購入したメモリーはRank2なので、2Wayに設定。それが正解だったようで、以降はメモリーエラー訂正ログは出現せず。Channel Interleavingを2Wayや4Wayにする場合は、もっと質のいいメモリーがいるのだろうか……。

4way SLIしたいよね!

 当初はGPUサーバーとして考えていたため、SLIは視野になかったが、ベンチマークを実行する必要だよねと、SLIブリッジケーブルを求めて秋葉原へ。

※編注:4Way SLIのチャンスは滅多にないので、このベンチマークは編集部命令です。またPCパーツを買いに行く時は、買い忘れを防ぐために必要なパーツを紙に書き出しておきましょう。

 筆者の記憶だと、SLIブリッジケーブルは単品でも販売されているはずだったが、ショップ店員さん曰く、本来はマザーボードやGPUに付属するもので、最近は単品で入荷しないとのこと。

 パソコンショップ アークにならあるかと思ったが、行ってみたらすでに閉店時間になっていた。そのため、緊急回避手段としてTSUKUMO DOS/V館でSLIブリッジケーブル(2Way、3Way、4Way)が付属したGIGABYTE製マザー「GA-X79-UD3」(中古で約5000円)と、つくもたんクリアファイルをゲット。

 ともあれ、SLIブリッジケーブルが単品で販売されていたら、積極的に保護しておきたいところだ。なおマザーボードは筆者の保守パーツ行きである。

相性保障交換品だったようで、ほぼ新品状態のGIGABYTE「GA-X79-UD3」。そういえば、昔オーバークロック関連の不都合でリコールがあったマザーだ。とはいえ、オーバークロックしなければ問題ない

GIGABYTE「X79-UD3」に付属する4Way SLI用ブリッジカード。これが欲しくてマザーを買ったわけだ

あっさり認識するだろうと、とりあえず見た目も楽しい4Way状態に

悲しいことに「SYS-7047GR-TRF」はSLI非対応。2Wayすらダメだった。この時点で組み立て開始から20時間経過である。だからこうなる前にマニュアルを読めと……

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