Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングの使い勝手を徹底レポート
Kindle本を自力出版する冴えた(?)方法
2013年05月15日 11時00分更新
じりじりと待つのだ
「出版」ボタンを押してもすぐに電子書籍が公開されるわけではありません。Amazon側のチェックを経てからKindleストアでの販売が開始されます。
待ち時間はおよそ48時間程度とアナウンスされています。
無事に審査を通過したら(おそらく通過しなかった場合にも)その旨メールが送られてきます。ただメールの到着から実際に公開されるまでにさらにタイムラグがあることもあるようです(筆者は12時間ほどのラグがありました)。リロードを繰り返しながら待ちましょう(笑)。
さて、いよいよKindleストアに自作が並ぶときがやってきました!
自作をKDPで出版した雑感
というわけで、駆け足でKDPでの出版の流れを追ってみました。
筆者がざっといじってみた感想としては、「手軽に自作を出版してみたい」という興味、ニーズには十分に応えるものだと思います。Kindleストアは専用端末のみならず、iPadやAndroid機といった既存の大半の端末からアクセスできるというアドバンテージもあることですし。
ただ、これで儲けられるかというと、執筆から電子書籍データの作成、手数料や各種税金の処理、宣伝までこなすことを考えた場合、なにより現在の電子書籍のシェアを考えると厳しいでしょう。
あとは仕事内容が限られますが、自分で書いた教科書をKDPに登録してみると便利かもしれません。学生に毎年買わせれば先輩からの古本取引も止められるし、販売冊数を閲覧できるので学生の管理もばっちりです。ええ冗談ですとも。ですのでAmazon様、さっさとPC上でもKindleストアを利用できるアプリを出してください。
【プロフィール】
藤春 都
筑波大学図書館情報専門学群卒。ライトノベル書き。近刊は『天帝学院の侵奪魔術師』(HJ文庫より刊行)。言いたい放題書いていますがAmazonさんには日々お世話になっています。急遽欲しい資料がある場合はAmazonプライム一択です。……電子書籍化されていればノータイムなんですけど。
柊 和佑
日本最北の大学、稚内北星学園大学講師。専門は図書館情報学、ディジタルアーカイブ、地域情報資源とICTなど。世の中にたくさん存在する用途不明なガジェットの使い道を考えることが大きなテーマ。いらないヤツなんていないのだよ。使い道は私が決める。
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