テスト環境は?
それではテスト環境の紹介といこう。残念ながら機材調達の関係でNew Zealand版のHD7990とGTX690は入手できなかった。そのかわりGTX680カード(クロックはリファレンス仕様のもの)を2枚を準備し、GTX690の代用とした。実際のゲーム性能はおおむねGTX680 SLI>GTX690>GTX TITANという順になるため、GTX690の比較がなんとなく推測できるようにしている。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-3770K」(3.5GHz) |
マザーボード | ASUSTeK「P8Z77V PRO」(Intel Z77 Express) |
メモリー | センチュリーマイクロ「CAK4GX2-D3U1600/ELP」(PC12800 DDR3 4GB×2) |
ビデオカード | Radeon HD 7990:AMDリファレンスカード Radeon HD 7970:ASUSTeK「HD7970-DC2T-3GD5」 GeForce GTX TITAN:NVIDIAリファレンスカード GeForce GTX 680 SLI:ELSA「ELSA GeForce GTX680 S.A.C」+NVIDIAリファレンスカード |
SSD | Intel「SSDSC2CT240A4K5」(240GB) |
電源ユニット | ENERMAX EPG600AWT(600W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows8 Pro(64bit) |
ドライバー | Catalyst 13.3 beta3(HD7970のみ) GeForce 320.00(Beta) |
GTX680 SLIに迫るスコアー
手始めに「3DMark」の「Fire Strike」および「Fire Strike Extreme」で比較してみよう。本ベンチマークはAMDのドライバーの最適化対象アプリに入っているので、高いスコアーが期待できそうだ(むしろ、高くないとマズい!)。
最速のRadeonを2基CrossFireX動作させているだけあって、どちらの結果も高いスコアーを出している。特にFire Strikeは早くもシングルボードでスコアー1万を超越されてしまった。GTX680 SLI環境にはわずかに競り負けたが、カード1枚であることを考えれば実に優秀だ。
ちなみにGTX TITANの結果(Fire Strike)は使用ドライバーにより大きく変化する。WQHLの314.22を使った場合8841だったが、最新ベータ版の320.00を使ったところさらに伸びた。NVIDIAもAMDに負けじと最適化を着々と進めているようだ。
実ゲームでの性能は?
ここからは実ゲームでの性能で比較したい。GeForce有利なものとして「バトルフィールド3」と「シムシティ」、逆にRadeon有利なものとして「Crysis3」および「Tomb Raider」を使用する。どのゲームも解像度2560×1440ドットおよび1920×1080ドットで比較してみる。
バトルフィールド3
画質はプリセットの「最高」を選択。「Fraps」を使いキャンペーン4面開始冒頭のフレームレートを計測した。
2011年発売のタイトルだけに、HD7990のパワーの前では2560×1440ドットでさえ余裕で60fps以上をキープできる。しかしGTX680 SLIの安定したスループットの前には屈する結果となった。
フルHD設定では一瞬だけGTX680 SLIを上回る性能を出したものの、最低fpsが伸び悩みトータルではGTX680 SLIに負けている。HD7990がHD7970のほぼ2倍の性能を出している点にも注目したい。
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