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SNS上では別の顔? 「ネット人格」の実態調査

2013年04月24日 07時00分更新

加藤宏之(HEW)/アスキークラウド

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 友人や知人と顔を合わせていない間にもコミュニケーションをとったり、互いの行動や情報をやりとりしたりと、実際の人間関係を補完できるツールとして普及してきたSNS。一方では、リアルで顔を合わせたことがなくてもSNS上で出会い、SNS上だけでの付き合いで人間関係を築けるのもSNSの魅力。こうしてリアルとSNSのそれぞれに人脈が広がっていくなかで、リアルとは異なる人格がSNS上に現れつつあるという調査結果が発表された。

 トレンド総研が3月8日~11日に、なんらかのSNSにアカウントを持つ男女300人を対象として行ったインターネット調査の結果によると、「友人・知人の誰にも利用していることを知らせていないSNSがある」と回答したのは37.3%、3人に1人以上であることがわかった。逆に「友人・知人に知らせていないSNSはない」という回答は27.3%。「一部の友人・知人にしか知らせていないSNSがある」のは35.3%となった。

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「友人・知人にSNSを知らせているか否か」(トレンド総研調べ)

 SNSを匿名と実名のどちらで利用しているのかを尋ねると、実名制のフェイスブックを「匿名で登録している」のが20.8%と5人に1人の割合。その他のSNSの匿名での利用状況は、ツイッターが80.6%で5人に4人、グリーは88%で、モバゲーはなんと90%、10人に9人が匿名利用だった。匿名と実名で投稿内容を変えているどうかに関しては、過半数の52.7%が「投稿内容を変えている」。フェイスブック以外のSNSは匿名利用者が多く、その半数以上が投稿内容を変えている。SNSユーザー全体としては、4割以上がリアルとは異なる「ネット人格」を持っていることもわかった。

 さらに「意識的に使い分けている」と回答したユーザーの66.7%が「SNSの種類ごとに人格を使い分けている」ということが明らかとなり、「フェイスブックやブログでは真面目な人間。ツイッターでは楽しい人」(20代・男性)、「ツイッターではふざけた感じ。ブログでは女の子らしい感じ」(20代・女性)といった声も寄せられている。

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「リアルとSNSで人格が異なることについての実感」(トレンド総研調べ)

 リアルとSNSで人格を使い分けることについての実感としては、2位に「どちらが本性なのか分からなくなる」(30.9%)、5位に「怖いと思う」(18.2%)と戸惑いも見られるが、最も多く挙がった「普通だと思う」(38.2%)をはじめ、3位の「その人の本心を知ることができると思う」(24.5%)や4位の「面白いと思う」(21.8%)も含めて「ネット人格」に対してはおおむね好意的なユーザーが多い。今後のリアル世界とネット世界の関係性を占ううえで、「ネット人格」は大きな鍵を握っていそうだ。

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