このページの本文へ

電力消費を最小限に抑えた高性能アプライアンス

デュアルASIC機種を含む「FortiGate」4モデルが登場

2013年04月19日 06時00分更新

文● 谷崎朋子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4月18日、フォーティネットはUTMアプライアンス「FortiGate」の新モデルを発表、同日より販売開始した。高速処理・省電力を実現する最新のコンテンツプロセッサー「FortiASIC CP8」やネットワークプロセッサー「FortiASIC NP4」を複数搭載したハイエンドモデルや中堅企業向けのミッドレンジモデルまで、4機種を用意する。

最高の処理速度を少ない電力消費で実現

 フォーティネットでは、高速パフォーマンスと低消費電力という、今も昔も変わらないニーズを独自ASICで吸収し、時代の中で変遷する脅威にはソフトウェアで対応してきた。「特に低消費電力のニーズは、提案の段階に入ってから明らかになることが多い」と明かすフォーティネットジャパン プロダクトマーケティング部 部長 伊藤憲治氏は、省電力問題は製品選定時の隠れた要件と指摘。汎用CPUと比べて消費電力が約10分の1に抑えられるFortiASICは、高速処理も両立できる点も大きな強みと述べた。

フォーティネットジャパン プロダクトマーケティング部 部長 伊藤憲治氏

 新モデルでは、FortiASICの最新プロセッサーであるCP8とNP4が採用されている。

 FortiGate-3600Cは、サービスプロバイダーや大企業向けのハイエンド機種で、3Uの筐体にCP8プロセッサーを2基搭載。12個の10GbEインターフェイスと18個のGbEインターフェイスを備え、ファイアウォール使用時は最大60Gbps、IPS使用時は最大14Gbps、FortiGateシリーズでは最速の性能を提供する。

 また、FortiGate-3240Cは、大企業やデータセンターなどを対象とした2Uタイプで、12個の10GbEインターフェイスと16個のGbEインターフェイスなどを搭載。ファイアウォール使用時は最大40Gbps、IPS使用時は最大8Gbpsが可能で、ハイエンド仕様ながら3600Cよりも価格が抑えられているのが特長だ。

 さらにFortiGate-800Cは、中堅企業や大企業の支店向けの1Uアプライアンスだ。2個の10GbEインターフェイスと、20個のGbEインターフェイスを搭載し、FW使用時は最大20Gbps、IPS使用時は最大6Gbpsを実現する。

 FortiGate-5001Cは、通信事業者やサービスプロバイダーなどを対象としたブレード製品。ファイアウォール使用時は最大40Gbps、IPS使用時は最大9.8Gbpsで、要件に応じて構成可能。

製品発表会の30分前に到着したというFortiGate-800C

2UタイプのFortiGate-3240C

 参考価格は、ハードウェアバンドルの場合、FortiGate-3600Cが1900万8000円、FortiGate-3240Cが1239万6000円、FortiGate-800Cが385万6000円、FortiGate-5001Cが2217万2000円。

■関連サイト

カテゴリートップへ