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iPhone 5の音楽を高音質で楽しむためのスピーカー&ヘッドフォン! ― 第3回

iPhone 5にベストなワイヤレススピーカー&イヤホンを選べ!

2013年04月17日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 前々回はLightning端子搭載スピーカー、前回は再生アプリを紹介した本特集。第3回は、前半でiPhone 5との組み合わせに最適なワイヤレススピーカーを、後半で屋外のリスニングでは主流となっているカナル型イヤホンを紹介する。

盛り上がりを見せるBluetoothスピーカー

 ワイヤレススピーカーの主流はBluetoothである。Bluetoothでは伝送時SBC(Sub Band Codec)という方式で信号を圧縮して伝送する。これによる音質の影響などがあり、当初は音にこだわる人から敬遠されてきた。

 しかし、配線が不要なことやスマホを手元に置いたまま使える気軽さでカジュアルな場面で着実に人気が上昇。昨年のiPhone 5などがLightning端子を採用し、旧タイプのドックスピーカーでは接続ができなくなってしまったこと、iPhone 5だけでなく、Android端末や対応プレーヤーが多く、接続機器を選ばない使いやすさが注目され、かなり人気を伸ばしてきている。

 もうひとつのニュースは、「AAC」や「Apt-x」といったオプションコーデックにも対応したモデルが増えてきたこと。特にAACはiTunesで配信される楽曲のデータ形式でもあり、いちいち変換せずにワイヤレス伝送できるため、音質的な影響が大きく低減される。

 人気の高まりに合わせて、カジュアルなモデルが中心だったBluetoothスピーカーにも高音質モデルが登場しはじめたのだ。

 では、そうした最新モデルの音の実力はどのくらいのものだろうか? さっそくじっくりと聴いてみよう。

サイズはちょっと大きめだが徹底した音へのこだわりも
ソニー「SRS-BTX500」

薄型デザインを採用する「SRS-BTX500」
薄型デザインを採用する「SRS-BTX500」

 「SRS-BTX500」(実売価格2万5000円前後)は、はっきり言ってBluetoothスピーカーで高音質は期待できないと思い込んでいた筆者にとっては衝撃的なモデルだ。

 デザインはシンプルな板状の形で、幅385mmとやや大きめ。ちょっと屋外に持ち歩くには大きなサイズだが、最大約6時間使えるリチウムイオンバッテリーを内蔵。キャリングケースも付属しており、ポータブル性も考慮している。

 面白いのは、内蔵バッテリーを使ってスマホへの充電も行なえること。外出先でモバイルバッテリーとして使えるのだ。これはバッテリーを内蔵したBluetoothスピーカーの人気機能ともなっている。このほか、マイクを内蔵しており、ハンズフリー通話にも対応する。

側面に電源スイッチやペアリングボタンなどの操作ボタンがある。アルミ製のサイドパネルを使用しており、質感も高い
側面に電源スイッチやペアリングボタンなどの操作ボタンがある。アルミ製のサイドパネルを使用しており、質感も高い
背面には、AC電源用の端子のほか、アナログ入力のためのステレオミニ端子端子がある。背面中央には指をひっかけて持ち歩くためのくぼみがあり、底面には自立式のスタンドも搭載

 持ち上げてみると、約2kgと重さもそれなりにあり、頑丈なボディーということもあって、ぎっしりと中身が詰まった感じがある。実際のところ、内部には磁性流体サスペンション構造を採用した48mmユニットが2つ、80mmサブウーファーが1つ、パッシブラジエーターが2つと、合計5つのユニットが配置されている。

 駆動するアンプは、同社独自のデジタルアンプ「S-Master」。10W+10Wとサブウーファー用20Wの出力を確保しており、ポータブルなスピーカーとしては破格の大出力となっている。

 このほか、圧縮音源で失われがちな高音域をクリアに再現する独自技術「DSEE」や、低音増強、サラウンド効果などのサウンドエフェクト機能なども備え、ソニーの高音質技術が満載といった内容になる。もちろん、AACやApt-xコーデックにも対応している。

力強い低音域に、細かな音までしっかり再現する驚きの高音質

本体前面下方はソニー製品らしく動作中に青く光る 本体前面下方はソニー製品らしく動作中に青く光る

 絶品なのは、その音だ。「イーハトーブ交響曲」では、ホールの響き感やオーケストラの各種の楽器の音色も自然で伸びやかに再現する。音色と響きの余韻がきれいに溶け合い、空間に広がっていく様子までよくわかる。

 正直なところ、「これがBluetoothの音」かと疑いたくなる。もちろん、iPhone 5を見れば、配線などを行なっていないし、BluetoothでSRS-BTX500と接続していることがきちんと確認できるわけだが。

 基本的な音の傾向はソニーらしい輪郭のくっきりとした再現だが、細かい音までしっかりと出るので、大味にならず、ダイナミックで芯のある再現になる。

 ドナルド・フェイゲンの「サンケン・コンドズ」を聴いても、音色の実体感があり、声にも厚みがある聴き応えのある音が楽しめた。低音は量感と伸びのバランスがよく、ベースの厚みのある音色を弛ませずに再現。生っぽいリアルな再現となる。

 厳しく聴き込んでいくと、Bluetoothによる圧縮伝送の影響か、ステレオイメージの広がりや空間の奥行きがやや平板にも感じるし、カチっとした音の立ち方ではあるがもう少しふくよかさがあってもいいとも感じる。

 しかし、これは第1回で聴いたLightningスピーカーと比べても大差は感じない。Bluetoothという音質的なハンデを考えると驚異的だ。

 どうせなら、ここにLightning端子がつけば最強なのにと、欲張りなことも考えてしまうが、多少は大きくても手軽に持ち運んでワイヤレスで使えるBluetoothスピーカーとはコンセプトが異なるのだろう。ワイヤレスで手軽に使いたい、iPhone 5だけでなくAndoroidタブレットなどの音楽も聴きたい。しかも高音質で!! という人ならば、大注目のモデルだ。

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