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え~ぶい! 第1回

腹に響く戦車の振動を再現する、センシャラウンド方式

ガールズ&パンツァーは、観るのはもちろん音を聞け (2/5)

2013年05月29日 11時00分更新

文● ASCII.jp戦車部

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本当の戦場は、きっと“うるさい”

 さて戦車。筆者は昨年夏の富士総合火力演習(関連記事)で、実弾射撃ならではの迫力を体験した経験がある。

 作中では総火演の舞台、御殿場の東富士演習場をモチーフにしたシーンも登場するが、簡単に言うと本物の戦車が放つ弾は信じられないほどうるさい(笑)。そして遅れて届く空気の熱い衝撃の余韻は、東京に帰る電車でも冷めず体に残る。要するにリアルな戦車の表現は、この音がないと完結しないのだ。あんこうチームの砲手・五十鈴 華が癖になるような快感を覚えたのもうなずける。

今回の作戦は東京・新富町にあるホームシアターのショールーム“on and on”で実現。DYNAUDIO、ATOLL、MIRADなど海外ブランドの製品を中心に扱う。読者もBDを持ち込めば、120インチのスクリーンと素晴らしい音響でガルパンのセンシャラウンド方式を体験できるぞ。

 だからセンシャラウンド方式という言葉を聞いた筆者は、これは1度は聞かなければならないと心から感じた。しかし実際には2.1chが再生できるシステムも、心置きなく鳴らせる部屋もない。……ならばと思いついたのが、ショールームへの取材だ。

 というわけで、第1回の作戦は、編集部の面々が、ホームシアター関連製品を取り扱う都内のショールーム“on and on”に集結し、“センシャラウンド方式”の実力を検証するというもの。DYNAUDIOのサブウーファーとスピーカーを中心にした至福のシステムで、戦車道の“試合”を視聴。パッケージ版の持つ本当のポテンシャルを堪能してきたぞ!

このシステムでガルパンを堪能、きっとテンションも上がる

── というわけで作戦開始。早速だけど、みんなガルパンのBD買ってる?

太田 「自分はオンエアはもちろんチェック済み。品切れの店舗が続出で、BD第1巻を発売日にゲットできなかったのは、アキバ担当としては一生の不覚だったけど、いまは無事入手できて映像の素晴らしさを堪能しています」

貝塚 「僕は作品自体の興味もありますが、本格的なシアターシステムでBDを見たら、どんな感動が得られるのかという点にも関心がありました。高校・大学とバンドやってたんで、いい音で聴くっていう点にすごく心惹かれるんですね」

── なるほど。というわけで、今回のシステムを見てみましょう。まずは企画の主役と言ってもいいサブウーファーから。

貝塚 「すっごくでっかいですね。これなら本格的な音が出そうです」

オーディオ的な主役機「SUB600」に興味津々の貝塚。サイズは幅350×奥行き420×高さ370mm。300Wのアンプを内蔵したアクティブサブウーファー。12インチウーファー使用で18~250Hz(±3dB)の再生に対応。

── DYNAUDIOの「SUB600」という機種ですね。価格は28万3500円。

用意してもらったDYNAUDIO製のスピーカー。音域だけ見ればフロア型でも十分と考えられるが、サブウーファーの追加でどうなるか?

貝塚 「!」

── スピーカーは、同じくDYNAUDIOの「Focus 340」(69万3000円)。これはフロア型のスピーカーで、低域もバッチリ出ますが、比較用に「Focus 160」(28万3500円)というブックシェルフ型のスピーカーも用意してもらっています。

貝塚 「!!」

太田 「中々豪勢なシステムですね」

── プロジェクターとAVアンプは、DLPでフルHD対応の「VP-15S1」などマランツ製品で統一しています。世代的に古めの機種も含まれているのですが、定価ベースの総額で見ると250~300万円ぐらいになるかなと思います。マニア的に見ると、ちょっとがんばろう、がんばれなくないかな……的な価格帯ですね。

貝塚 「テンションが上がってきました」

プロジェクターとAVアンプ・BDプレーヤーはマランツ製の製品。

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