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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2013 第4回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ストレージ編】

2013年04月14日 12時00分更新

文● 山県

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円安直撃のHDD
昨年末から価格が上昇中

 やっぱり外せないストレージデバイスのHDD。2011年に起きた大雨によるタイの洪水被害の影響を受け、HDDの価格は長い間下がることはなかった。1年後の2012年の年末近くにようやく元の水準に戻りつつあったのだが、今度は円安が直撃。全体的に価格の上昇したパーツ類だが、メモリーと並んでモロに影響を受けたのがHDDだった。

春になり落ち着いてきたHDD価格だが、以前のような安売り合戦は影を潜め、週末特価が少し並ぶ程度

 ラインナップに目を移すと、2012年から2013年も新モデルには事欠かない1年だった。なかでも4TBが各社から出揃いラインナップが充実した。2.5インチサイズの製品でも注目のモデルが多く発売された。以下に主な製品を取り上げるのでチェックしておこう。

NAS向けに開発されたというWesternDigital製のSerial ATA対応の3.5インチHDD「WD Red」シリーズ。価格は高めながら信頼性重視のユーザーを中心に大ヒット。一時は品薄で手に入りにくい時期もあった

大容量で高性能なWD製HDD「WD Black」シリーズの4TB「WD4001FAEX」。転送速度は最大154MB/秒、回転数は7200rpm、キャッシュ容量は64MB。価格は高いがファンが多いモデルのひとつ

HDDとしては珍しい128MBのキャッシュを搭載するSeagate製の3.5インチHDD「Constellation ES.3」シリーズ。年中無休稼働に対応する高耐久モデルという位置づけだ

手頃な価格で購入可能なSeagate製の容量4TB HDD「ST4000DM000」。コストパフォーマンス優先のユーザーにとっては注目のお買い得モデルとなる

厚みが15mmと一般的な9.5mmタイプではないものの、2.5インチSerial ATA対応HDDとしては初の容量2TBモデルとなるWesternDigital「WD20NPVT」

NANDフラッシュを内蔵することで標準的なHDDと比較して最大5倍の高速化を実現。Windows 8と組み合わせればOSの起動を10秒以下、Windows 7でも12秒以下に短縮できるSeagateの「Laptop Thin SSHD」シリーズ

容量1TBの2.5インチHDDでは初となる回転数7200rpmを実現したHGST「0S03565」。「Travelstar 7K1000」シリーズに属する製品だ

SSD導入は今や常識
大容量HDDと組み合わせて使おう

 ここ数年のトレンドだったSSDの導入は今や常識。新規にPCを組むなら必須のデバイスとなった。予算の都合でSATA3.0対応や高速モデルが買えないというユーザーも心配はいらない。スペックにこだわらなければ安価なモデルも多数販売されている。HDDよりは確実に高速なSSDを導入しない手はないだろう。

ラインナップも豊富なSSD。高速&高価なモデルばかりではなく、低容量で安価な製品も少なくない

 そのHDDだが、ストレージデバイスとしての地位は未だに健在。SSDとの住み分けもハッキリしており、データ格納用のデバイスとしてまだまだ活躍してくれる。販売価格上昇中とはいえ、SSDに比べればまだまだコストに優れるHDDは重要パーツだ。好みや環境にあった1台を選ぶといいだろう。

 さて、全4回にわたって最新パーツ事情をお伝えしてきたが、理解できたであろうか。自作PCからしばらく離れていた人にとっては、詰め込むべき知識が多いかもしれない。しかしその分、新しいプロセッサーやSSDを導入するワクワク感は格別なものがあるはずだ。

 また普段から自作PCに触れているが、おさらいとして本特集をよんでくれた読者も、思い出すべき情報があったり、人気パーツのトレンドが把握できたはずだ。さあ、知識は十分備わった。これから秋葉原に繰り出し、ショップ店員を困らすくらい買い物を楽しもうではないか! 

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