アップロードは不要 瞬時にSNSで写真を共有
NeroKwikでは、アルバムのかわりに「Tapestry(タペストリー)」を作成する。タペストリーを作成するには、写真のサムネイルを選択し、右下のアイコンをタップするだけ。この機能を使えば、例えば旅行やイベントなど、同じテーマを写真をまとめたタペストリーを作成できる。複数の端末で撮影した写真であっても、瞬時に同じタペストリーにまとめて閲覧できるのだ。
また、タペストリーをSNSやメールで共有することも可能だ。タペストリー画面右上の共有アイコンをタップし、利用したいサービスを選択すると、共有対象のタペストリーのURLが生成される。他人がタペストリーを閲覧する際には、アカウント作成やログインは不要で、誰でも共有設定された写真を楽しめる。利用できるのはメール、SMS、Twitter、Google+、Facebookなど。
旅行のみやげ話やペット自慢など、写真を「ちょっと見てもらいたい」という場面は多い。だが、そのために写真を圧縮して送信する、というのもなんだか大げさだ。そんなときに、このアプリでサクッとURLを生成して送信すれば、すぐに相手に写真を見てもらえる。
本アプリは、「いいね!」や「+1」などのソーシャルフィードバック機能も備えている。反応が多かった写真はカタログやタペストリー上で大きく表示され、ソーシャルの反応が一目でわかるのだ。
今後のアップデートにも期待
SNSやクラウドなど、連携サービスが少ない点はやや物足りないが、Neroの担当者によると、今後のアップデートで利用できるサービスを拡大していくという。現在はiOS、Android、Kindleプラットフォーム向けに提供されているが、今後はWindowsのタブレット・デスクトップPCに対応したアプリや、クラウドストレージサービスとの連携などを展開していくということだ。また、近いうちに日本語版もリリースされる予定だ。
従来メールやSNSで写真を送ろうとすると、リサイズしたり、オンラインストレージにアップロードしたり、メディアに焼いたりと、面倒な作業が必要だった。NeroKwikは、タペストリーを作成し、URLを送るだけの簡単なステップで写真の共有が可能になる。
NeroKwikは、写真の元データではなくサムネイルをやりとりする点がユニークだ。オリジナルのデータを送受信しないので、アップロードの待ち時間などのストレスを感じることはなく、3G回線でも操作は快適だった。NeroKwikは写真をデバイス上で楽しむことに特化しているので、プライベートの写真を管理するには十分な機能を備えていると感じた。