2012年から2013年の最新メモリー事情
ここまで、インテル/AMD各社のCPUを確認してきた。インテル環境においてはSandy Bridge-EとIvy Bridge世代がともにDDR3-1600対応メモリーをサポート。LGA 2011環境のSandy Bridge-Eでは最大で8本のメモリーを搭載できる。またAMD環境ではDDR3-1866(PC3-14900)まで対応し、より高速な製品が利用できるようになった。
ところが、一時は価格破壊ともいえるほど下落していた販売価格は昨年末より急騰。円安の影響もあり、今では日々値上がりするパーツの代名詞となってしまった。単純には言えないものの、一時の価格のおおよそ倍以上になっていると言えばわかりやすいだろう。これから自作を考えている人にとっては笑えない話だが、ここはひとつ割りきって購入するしかない。
Haswell登場でソケットも変更予定
待つのか買うのか? 夏までは少々悩みどころ
結論から言うと、インテル環境で最新PCを組みたいと考えている人は夏まで待つべきだ。それは、言うまでもなくインテルの次期プロセッサーである「Haswell」(ハズウェル)がいよいよデビューするから。とはいえ、初めは価格も高く流通量も落ち着かないだろう。
2013年も引き続きIvy Bridgeが軸となるのは間違いないので、ようやくラインナップも出揃ったIvy BridgeベースのPCを組んでも数年は十分に戦えるマシンが作れるはずだ。そういう意味では、マザーボードの選択肢も揃った今は、買いと言えるかもしれない。急ぐならまずはIvy Bridgeベースのマシンを。急がないのであれば「Haswell」登場後にじっくり検討するのが良いかもしれない。
AMDはそのコストパフォーマンスに優れた価格設定が魅力。AMD FXシリーズは新型チップセット投入の話もなく(ある意味悲しいが)、安心して現行マザーを購入できる。またなにより、第2世代APUのTrinityが持つパフォーマンスは秀逸。もはやセカンドPCの枠を超えたパワーのあるマシンを安価に組むことができる。自作で組むなら有力候補となる製品だろう。
CPUの選び方がわかったところで、次回はそれに対応するマザーボードをレクチャーしていこう。
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