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最新バージョン「Grizzly」の標準機能として搭載

NTTドコモ、OpenStackの新機能をソースコードで提供

2013年04月09日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月8日、NTTドコモはクラウドサービスの応答時間を最大50%短縮するサーバー管理技術を開発。その技術をさまざまなサービスへ応用可能とするためのソースコードをOpenStackの業界団体「OpenStack Foundation」へ提供したことを発表した。

 今回開発したサーバー管理技術は、応答時間で遅延が起こる原因となっていたサーバー仮想化を利用せず、OpenStack上で直接物理サーバーをサービスごとに割り当てられるようにしたもの。利用状況に応じて、仮想化サーバーと物理サーバーのクラウド基盤を切り替え可能。これにより、一般的なクラウドサービスの応答時間を約10%~50%改善できるようになるという。また、仮想サーバー向けのOpenStack APIとの互換性が保たれているため、これまで仮想サーバ制御に利用していたソフトウェアを変更することなく、物理サーバーに流用できるという。

従来のOpenStackと新技術(NTTドコモのサイトより抜粋)

 ソースコードは、OpenStackの最新版である「Grizzly」の標準機能として導入され、4月4日に公開されたという。

 NTTドコモは、2012年からOpenStack Foundationに参加しており、「General Bare-Metal Provisioning Framework」と呼ばれる物理サーバー管理技術に関して、仕様作成およびソースコードの提供を通じて貢献をてきたという。

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