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小さいだけではなく、工夫次第で幅広い応用が可能

胸ポケに入る! 名刺サイズの小型プロジェクターが登場

2013年04月11日 15時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 パナソニックは4月11日、名刺サイズの小型プロジェクター「LF-PJ525H」を発表した。価格はオープンプライスで、発売は4月20日を予定する。店頭での販売価格は4万円前後になる見込みだ。

小型ビューアー「LF-PJ525H」

 レッツノートシリーズの一部モデルに同梱していた「小型ビューアー」と同等性能で、映像入力用のインターフェースをUSBから著作権保護技術(HDCP)対応のHDMIに変更。AV機器やスマホ・タブレットなど、パソコン以外の様々な外部機器との接続も可能になった。パソコンとの接続時でも、ドライバーソフト不要で、つなげば即使用できる点がメリットとなる。外観もシルバーからホワイトを基調としたデザインに変更している。

このサイズの機器では非常に優秀な輝度

 絞り加工で曲面を作った本体はアルミ合金製。容積124cc(幅102×奥行き20×高さ22mm)とYシャツの胸ポケットに入るぐらいコンパクトだ。重量も約110gと軽量。底面に固定用の三脚穴も持つ。光学系は0.37mで10インチの単焦点レンズと、WVGA(854×480ドット)の解像度を持つDLPを組み合わせている。

上部に投影反転ボタン(FLIP)や3段階の明るさ調整用ボタンを用意する

付属するケーブルはマイクロHDMIと給電用のマイクロUSB端子を1本にまとめたもの

 明るさは50ルーメンと、このサイズとしては非常に高輝度。そのため短距離であれば明るめの室内でも利用可能。3m程度離せば60インチクラスの投影が可能となるが、カーテンなどを引き室内を暗くすればこのサイズでも十分実用的だ。

 光源にはLEDを使用し、消費電力を9Wと低く抑えている。連続投影しても本体はそれほど熱を持たず、手で扱える。明るさは天面の切り替えスイッチで、最大輝度の50ルーメンのほか、より省電力な40ルーメン、20ルーメンの輝度が選べる。

 開発は九州松下電器などが母体となったパナソニック プレシジョンデバイスが担当。光学式ドライブの開発で培った光学技術・放熱設計を応用した。低騒音な流軸ファンを使用し、静かな住宅地や図書館程度の騒音(38dB)を実現している。

バッテリーをあえて内蔵せず軽量化

 USBバスパワー駆動で、軽量化・小型化のため、本体にバッテリーは内蔵していない。そのためノートパソコンなどのUSB端子に接続した利用が前提になるが、スマートフォンやタブレットなどと組み合わせる場合には、モバイルバッテリーを使った動作が可能だ。推奨されているパナソニック製のモバイルバッテリー(QE-QL201)を接続した場合、約2.5時間の連続投影が可能だという。なお、機器の給電能力により、輝度が40ルーメン程度の明るさに制限される場合もある。

単に小さいだけではない、様々な応用方法も提案

 壁面や小型スクリーンへの投影だけでなく、本体を垂直に立てて天井に投影する方法や、薄い紙などに背面から投影する使用方法、あるいは緊急時の照明や読書灯といった応用も提案している。そのために投影反転(FLIP)ボタンを押すことで上下・左右に映像を反転できる機能や、HDMIケーブルを接続しない状態で電源ボタンを3秒間長押しすると白色光だけが投影されるモードを用意している。

コンパクトデジタルカメラのように小型の投影レンズを使用している。薄型で放熱面も配慮している

 正式にはうたわれていないが、Miracast対応の「ワイヤレスディスプレイアダプター」(EB-L70181)と組み合わせることで、スマートフォンから無線で飛ばした映像信号を受信できる。またスマートフォンのUSB端子からHDMI端子に映像を出力できる「MHL」などを利用して、スマートフォンで表示中の映像を投影するといった使い方もできる。

 少人数でのプレゼンはもちろん、寝室などで天井に映像を投影したり、省スペースな店頭ポップの一部として活用したりと小型ゆえの応用性の高さを感じる1台となっている。

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