日本マイクロソフトは、東京・大手町の大手町テクノロジーセンター内に設置していた「Windows 8アプリ検証ラボ」を、2013年4月以降も継続することを明らかにした。
Windows 8アプリ検証ラボは、Windows 8搭載タブレットの法人向け導入を支援することを目的に、ソフトウェアの動作検証などを行なうための施設として、2012年12月から本格的にスタートしているもの。当初の計画では、2013年3月末までの期間限定としていた。
同社ではこれを延長することを決定。まずは、同社の期末となる2013年6月まで稼働させることになる。
Windows 8アプリ検証ラボとは?
Windows 8アプリ検証ラボは、大手町テクノロジーセンター内に2部屋が用意されている。
利用できるのは、法人市場向けWindows 8アプリケーションを開発しているアプリケーションベンダーやシステムインテグレータなど。ゲームをはじめ、個人向けアプリケーションを開発している企業は利用できない。
ラボ内には、それぞれの部屋に、パナソニックのコンバーチブルPC「Let'snote AX2」、富士通のコンバーチブルPC「STYLISTIC QH77/J」、富士通の防水タブレットPC「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」、日本エイサーのタブレットPC「ICONIA W700」を用意。また、10点マルチタッチ対応のデル23型液晶ディスプレー「S2340T」も用意されている。さらに、Xeon X5675(3.06GHz、6コア)を搭載した物理サーバー2台に、仮想サーバーとしてマイクロソフトのサーバー製品をインストール。Windows Server 2012 Active Directory、Exchange Server、SharePoint Server、Lync、SystemCenterといったマイクロソフト製品を活用した検証も可能だ。
Windows 8は、タブレットでの利用を想定したOSへと進化。ビジネス用途でもタブレット環境での利用が見込まれている。
日本マイクロソフトの樋口泰行社長も、「既存のタブレット端末とは異なり、基幹システムとの連携など、Windowsならではの用途で導入を検討する企業が多い。タブレットを持ち出して、単にデレジタルカタログの用途で活用するのではなく、基幹システムなどと連携させるといった用途が少なくない」とする。
こうしたこともあり、アプリケーションベンダーやシステムインデクレーターにとっても、タブレット環境における試験環境は不可欠だといえる。国内外のメーカーの製品を交え、性能が異なる複数のタブレットを用意し、開発したアプリケーションの検証が行なえる施設が求められていたのは当然のことだといえよう。
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