このページの本文へ

「BLADE Open App Market」を発表

マイクロアド、広告配信プラットフォームをオープン化

2013年04月02日 16時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4月2日、行動ターゲティングを利用した広告配信サービスを展開するマイクロアドは、ディスプレイ広告プラットフォーム「MicroAd BLADE」をオープン化した「BLADE Open App Market」を発表した。広告主は提携するアドテクノロジー事業者を自由に選定し、スムースに導入できる。

4500社の導入を踏まえ、オープン化

 マイクロアドの「MicroAD BLADE」は企業のディスプレイ広告に関わる作業を単一インターフェイスから統合管理できるサービス。PCやスマートフォンへの広告を一元的に管理できるほか、日本のみならずアジア各国(APAC)諸国の現地メディアへの広告配信も可能になっている。

マイクロアド 代表取締役社長 渡辺健太郎氏

 冒頭、マイクロアド 代表取締役社長の渡辺健太郎氏は、MicroAD BLADEの顧客が3月末時点で4500社を突破したことをアピール。こうした実績を踏まえ、次のステップに進むための施策として、プラットフォームのオープン化に踏み切った。「この数年でアドテクノロジーは急速に普及しており、広告主もさまざまな施策を試したいと考えている。しかし、各社と契約して、検討するのは手間がかかる。数値管理も個別にやる必要がある」と急速に成長してきたディスプレイ広告業界の課題を挙げた。

 こうした課題を解決すべく提供されるのがBLADE Open App Marketで、さまざまなベンダーの広告ソリューションをマーケット上で提供するという。広告主は各アドテクノロジー業者のサービスを横断的に選択し、マーケティング課題にあわせたソリューションを選択できる。また、アドテクノロジー事業者としても、すでに顧客を抱えるMicroAD BLADEに原則無料で参加でき、短期間でソリューションを提供できるというメリットがある。

BLADE Open App Marketの概要

 4月2日時点の参加予定企業は10社で、以下のとおり。

Ad Verification
意図した配信先に広告が適切に表示されているのかどうかを検証するツール(きざしカンパニー)
Data Management Platform
さまざまなデータを一括管理するプラットフォーム(ブレインパッド)
Dynamic Retargeting
広告閲覧ユーザーのサイト往来履歴に応じて、リアルタイムで最適な広告を出し分ける(ブレインパッド)
Recommendation Ad
レコメンデーション機能を搭載した第三者配信ツール(サイジニア/シルバーエッグ・テクノロジー/デジタル・アドバイタイジング・コンソーシアム/ブレインパッド)
3rd Party Adserver
広告を第三者配信用のサーバーに設置し、異なるサービスでの広告配信を横断的に計測できる第三者配信ツール(サイジニア/Fringe81/Google/Media Mind Technologies/ロックオン)
Tag Management
広告配信や効果検証に必要なタグをまとめて管理し、タグの設置負荷、タグ設置によるトラブル検知・監視をするツール(Fringe81)
Creative Management
バナー制作管理を支援するツール。修正支持や管理・関係者との共有を効率的に行ない、第三者ツールに直接アップできる(クリエイターズマッチ)

 マイクロアドはアドテクノロジー事業者との連携規約やガイドラインを整備し、一部課金代行も行なう予定。

■関連サイト

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ