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この春買いたいミラーレス一眼を選べ! 第2回

ミラーレス一眼各社ラインナップの画質差をチェック!

2013年03月27日 12時00分更新

文● 周防克弥

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どちらもISO 25600の画質がGood! 富士フイルム「X」シリーズ

「X-Pro1」。ボディーのみの実売価格は12万8000円前後

「X-Pro1」。ボディーのみの実売価格は12万8000円前後

「X-E1」。ボディーのみの実売価格は9万円前後

「X-E1」。ボディーのみの実売価格は9万円前後

 富士フイルムは「X-Pro1」と「X-E1」を比較。画素数は共に有効約1630万画素でメーカーも撮像素子周りの仕様は同じだと説明している。このため画質は同等と予想できるが……。

 レンズは標準キットに付属する「XF35mmF1.4 R」を使用。絞りF11で絞り優先オートで撮影している。

感度別撮影サンプル――X-Pro1

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 25600

ISO 25600

感度別撮影サンプル――X-E1

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 25600

ISO 25600

 まさに予想通りで、2機種での画質の差は見られず、区別がつかない。

 ともに多少コントラストが高めでメリハリのある画質で解像感が高く、ディテールの再現性も高い。

 最高感度のISO 25600まで上げるとノイズが増えるがディテールの低下が少ない。ハイライト側が白飛びしやすくなり、シャドー部の黒の締まりも損なわれるが、かなりの高画質をキープしている。

ハイエンドモデルよりも新機種が狙い目!?

 総じて、フラッグシップ機は発売時機においては最高画質を持つが、それは新技術を採用する新機種が出るまで。すべてのラインナップに適用されるわけではないが、新しいデジカメのほうがより高画質になってしまうのは仕方ないかもしれない。

 逆に言えば、現在のハイエンドモデルは最新ではないため、ミドル~エントリー機と比べて大きな差はない、または逆転している場合もあるが、当然(これから登場するであろう)ハイエンドの最新機種は、現行機種を凌駕した画質になるはず。そのことは理解しておきたい。

 ここ数年で大きな画質変化は少ないものの、高感度時のノイズの抑制とディテールの再現性のバランスの取り方はかなりうまい具合に両立するようになってきた。少し前のデジカメだと、ノイズは全然ないがディテールもまったくない、ということもあったが、最新のデジカメであればそういった例は少なく、ある程度ディテールを残しつつもノイズを抑えている。

 また、解像感もローパスフィルターを使わない機種が増えてきたり、使うにしても微妙に効果量を調整して、解像感を上げているなどの工夫も見られ、ディテールの再現性もかなり向上している。

 やはり時代の波には逆らえないようで、画質面ではできるだけ新しいデジカメのほうが有利というころだ。ただし、前回解説したように、本体の防滴仕様やEVFの搭載、背面モニターの画質、アクセサリーシューの有無など、機能面でハイエンドモデルを選ぶべき理由もあるわけで、機能と画質のバランスを考えて選ぶべきではある。

 というわけで、今回は同一メーカーのラインナップ比較に徹したが、次回は今回の結果を元に各メーカーの一番画質がいい(と筆者が思う)モデルを チョイスして比較してみる。つまり、筆者が考える現在の最高画質のミラーレス一眼を次回発表するので乞うご期待。

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