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この春買いたいミラーレス一眼を選べ! 第1回

7社のミラーレス一眼のラインナップを徹底解説!

2013年03月26日 12時00分更新

文● 周防克弥

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ハイエンドからコンデジ並みの価格帯のモデルまで
幅広い5機種を用意するパナソニック「LUMIX」シリーズ

マイクロフォーサーズとしてはかなり大柄なボディーの「DMC-GH3」。大きいだけあって剛性感の高いボディは操作に安心感がある

マイクロフォーサーズとしてはかなり大柄なボディーの「DMC-GH3」(ボディーのみの実売価格は12万5000円前後)。大きいだけあって剛性感の高いボディは操作に安心感がある

一眼レフスタイルながらも比較的低価格で購入可能な「DMC-G5」。EVFがほしい人向け

一眼レフスタイルながらも比較的低価格で購入可能な「DMC-G5」(ボディーのみの実売価格は6万5000円前後)。EVFがほしい人向け

若干古風なスタイルが特徴的な「DMC-GX1」。雰囲気重視な人向け。EVFや外部ストロボを装着できるので、かなり本格的な使い方もできる

若干古風なスタイルが特徴的な「DMC-GX1」(ボディーのみの実売価格は3万円前後)。雰囲気重視な人向け。EVFや外部ストロボを装着できるので、かなり本格的な使い方もできる

「DMC-GF5」はとにかく小さいサイズ重視なモデル。ほかのモデルに比べて画素数が少ないが実用上問題はないレベル。一番コストパフォーマンスに優れている

「DMC-GF5」(ボディーのみの実売価格は2万5000円前後)はとにかく小さいサイズ重視なモデル。ほかのモデルに比べて画素数が少ないが実用上問題はないレベル。一番コストパフォーマンスに優れている

 パナソニックのミラーレス一眼はマイクロフォーサーズ規格を採用。同社デジカメブランド「LUMIX」シリーズの一角として存在感を高めている。

 ラインナップは、EVFを内蔵する一眼レフスタイルの「DMC-GH3」「DMC-GH2」「DMC-G5」と、背面液晶モニターを使用するコンデジスタイルの「DMC-GX1」「DMC-GF5」とで分けられている。

左がGH3で右がG5。一回り以上大きさに差がある

左がGH3で右がG5。一回り以上大きさに差がある

 フラッグシップ機のGH3は、ボディーが防滴防塵仕様となり、大きさもAPS-Cサイズの撮像素子を採用するエントリークラスの一眼レフカメラと同等か、それ以上だ。しかし大きい分、剛性感の高いボディーや操作感は操作に気を使わないで済む、まさに撮影のための道具として信頼できる。

「GH3」(左)は約61.4万画素の有機ELディスプレーを採用している。G5(右)は約92万画素のTFTパネル。前者のほうが画素数は少ないが視認性は高い。EVFもGH3では約174万ドットの有機ELディスプレーを採用している

GH3(左)は約61.4万画素の有機ELディスプレーを採用している。G5(右)は約92万画素のTFTパネル。前者のほうが画素数は少ないが視認性は高い。EVFもGH3では約174万ドットの有機ELディスプレーを採用している

GH3(左)のほうがボタンの数が多く、操作性は高い。マニュアル志向高めな人はGH3、簡単性重視ならG5を選ぶといいかも

GH3(左)のほうがボタンの数が多く、操作性は高い。マニュアル志向高めな人はGH3、簡単性重視ならG5を選ぶといいかも

 GH2はGH3が登場するまでのフラッグシップモデルで、防塵防滴仕様ではないがマニュアル志向の強いモデルとなっている。G5は一眼レフスタイルを採用するエントリークラスモデル。エントリー向けといえども、マニュアル志向の高めな一眼レフスタイルモデルなので、機能としては十分。

 なお、撮像素子の画素数は3機種すべてで有効1605万画素だが、実際には異なる素子が採用されている。最新機種であるGH3では素子そのものや画像処理エンジン、ローパスフィルターなどが見直され、全体的に画質は向上している。

左がGX1、右がGF5。サイズはGX1のほうが一回り大きい

左がGX1、右がGF5。サイズはGX1のほうが一回り大きい

モニターはGX1(左)が約46万画素、GF5(右)が約92万画素で、発売時期の新しいGF5のほうが高解像度だ

背面モニターはGX1(左)が約46万画素、GF5(右)が約92万画素で、発売時期の新しいGF5のほうが高解像度だ

上面。GX1(左)にはモードダイヤルが備わっている。共にワンタッチでフルオートに切り替えできる「iA」ボタンが備わっている

 コンデジスタイルの2機種は、本格的に使えるGX1とライトユーザー向けのGF5に分かれる。GX1では外部ストロボ用の汎用ホットシューが装備されているほか、EVFを取り付けることが可能。また画素数もGX1が約1600万画素、GF5が約1210万画素と差がある。GX1は高級感のあるボディーが特徴で、見た目の雰囲気を重視する人にはおすすめだ。

G5に電動ズームレンズを装着すると、シャッターボタン手前のレバーでズーム操作が行なえる。コンデジ感覚で使えるのと、動画撮影時にスムースなズーム操作が可能だ

G5に電動ズームレンズを装着すると、シャッターボタン手前のレバーでズーム操作が行なえる。コンデジ感覚で使えるのと、動画撮影時にスムースなズーム操作が可能だ

GX1のアクセサリーポート。汎用ストロボが装着可能で、EVFを取り付ける事も可能だ

GX1のアクセサリーポート。汎用ストロボが装着可能で、EVFを取り付ける事も可能だ

GH3はWi-Fiを使って外部コントロールが可能。すべての操作が行なえるわけではないが、ライブビューを確認しながらタッチシャッターを使用してシャッターを切ることもできる

GH3はWi-Fiを使って外部コントロールが可能。すべての操作が行なえるわけではないが、ライブビューを確認しながらタッチシャッターを使用してシャッターを切ることができる

 発売時期的が早めなGH2とGX1の2機種は、ほかの機種に比べてエフェクト系の機能が少ない。エフェクト系を多く使いたいなら新しめの機種がいいだろう。

 しかし少し古目な機種である分、値引き率が高く、結構安く購入可能だ。性能的には十分今でも通用する画質や機能を持っているのでお買い得感は高い。フラッグシップモデルのGH3はWi-Fiを内蔵し、スマホやタブレット、PCからコントロールが可能だ。

主なスペック
機種名 撮像素子 最大連写速度 背面液晶 バッテリー(最大撮影可能枚数) 本体サイズ/重量(本体のみ)
GH3 1605万画素 4/3型Live MOSセンサー 20コマ/秒(電子シャッター時) 3型OLED(61.4万画素)、タッチパネル 約540枚 幅132.9×奥行82×高さ93.4mm/約470g
GH2 1605万画素 4/3型Live MOSセンサー(マルチアスペクト対応) 40コマ/秒(電子シャッター時) 3型(46万画素)、タッチパネル 約340枚 幅124×奥行75.8×高さ89.6mm/約392g
G5 1605万画素 4/3型Live MOSセンサー 20コマ/秒(電子シャッター時) 3型(92万画素)、タッチパネル 約320枚 幅119.9×奥行70.8×高さ83.2mm/346g
GX1 1600万画素 4/3型Live MOSセンサー 20コマ/秒(電子シャッター時) 3型(46万画素)、タッチパネル 約340枚 幅116.3×奥行39.4×高さ67.8mm/272g
GF5 1210万画素 4/3型Live MOSセンサー 4コマ/秒 3型(92万画素)、タッチパネル 約340枚 幅107.7×奥行36.8×高さ66.6mm/225g

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