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まかふぃーぶはじめました 第19回

<第1話>電脳系物理排除型魔法少女「マカルージュ!」

魔法少女も始めました!第1話「セキュリティ突破会議」

2013年04月16日 11時00分更新

文● 藤春都 イラスト●もち夫

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メールアドレスゲット/陰謀開始

「あはははは、女子高生のメアド、ゲットだぜ!」

「ふっ、我々のこの神に愛されし美貌さえあればたやすいことだ。ああ、完璧なる我が肉体が憎い……」

「リーダー、JKアルファからメールが届きました」

「よし、読み上げてみよ」

「はっ。『今日は楽しかったですヾ(≧∀≦*)ノ彡 また遊びましょうね(* ^-^)ノ』とのことです」

「よし、順調だな。こう返すのだジルベール」

「いいね、次は一緒にカラオケとか行こうよ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )」

「JKチャーリーからもメールが来たわ!」

「続いてブラボーからもです」

 そのまま彼らはしばしメールの返信を続けた。

 ただし応対に追われているのは三人で、リーダーは何もせずふんぞり返っている。

「──リーダー、JKアルファから三度目の返信が届きました」

「ふむ、頃合いだな」

 リーダーはがたんと円卓から立ち上がり、おもむろに宣言した。

「これより作戦は第二段階に移行する。……ジルベールよ、JKアルファへのメールにはこう返すのだ――」

ジルベール 「ところで、俺とあいつらでゲームやってるんだけど、一緒にやらない? 協力プレイしようよ(*^ー゚)b」

JK 『そのゲームってお金かかるんだよね(´・ω・`) すごいやりたいんだけど(TдT)今月お金ないのm(T-T)m』

ジルベール 「大丈夫(*^ー゚)b このサイトから落とせば無料だから→http://*********/

JK 『サイト見たよ(*^o^*) でも、なんか中国語?とかたくさんあって読めない(TдT)』

ジルベール 「中国語とかロシア語とかが読めなくても、アプリの名前は英語で書いてあるよ」

JK 『あ、あった("▽"*) もしかしてこのサイト、無料のアプリがたくさんある!Σ( ̄□ ̄;)』

ジルベール 「そう、全部無料! 俺たちだけが知ってる秘密のサイトだから、他の奴らには誰にも言っちゃ駄目だよ(*^ー゚)b」

JK 『でもお金払わなくてもいいってヤバくない?』

ジルベール 「大丈夫、スマホのアプリっていうのはパスを抜けば使い放題なんだって!! タダで遊べるほうが全然いいじゃん!!!」

JK 『アプリ入れたよ("▽"*) ID教えて( щ゚Д゚)щカモォォォン』

ジルベール 「OK、俺たちのIDは……」

「……アルファ、ブラボー、チャーリー、すべて返信終わりましたよ」

「うむ、ご苦労。──ふははは、引っかかったな女子高生ども。これで貴様たちはもはや我が餌食よ!」

<第2話へ続く>

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