「ELUGA X」のカメラ機能をチェック!
「ELUGA X P-02E」のメインカメラ部には、1320万画素の裏面照射積層型CMOSセンサーが採用されています。ELUGA Xのホームページに、サラッと書かれているだけなので、見落としてしまいそうになりますが裏面照射積層型ということは、SONYの「Exmor RS for mobile」と同等のCMOSセンサーです。なぜ裏面照射積層型であることを、もっとアピールしないのかは不明ですが、「Exmor RS for mobile」を搭載している「Xperia Z」と同じように、動画撮影時にもHDR撮影ができます。
裏面照射積層型CMOSセンサーの採用に加えて、パナソニックのデジカメであるLUMIXの部署と一緒に開発したという「Mobile Venusエンジン」の組み合わせで、オート撮影時の「自動シーン認識」合格率が75%に高められています。カメラの起動時間も、0.7秒と高速で、1秒間に最大8枚の連写ができるのも特長です。
Exifデータによれば、「ELUGA X P-02E」のメインカメラは、レンズの明るさを示すF値が2.2、測光モードは分割測光固定のようです。
かゆいところに手が届くカメラのUI
「パワーLCD」機能が便利すぎる!!
「ELUGA X P-02E」のカメラUIは、下の写真のような感じのわかりやすいUIが採用されています。iAと書かれた赤いカメラのマークが「インテリジェントオート」モードで、風景やマクロ、夜景、夕焼け、逆光、ペットなど、全部で16種類のシーンを自動で判別して、最適な露出プログラムで撮影ができるようになっています。このシーン判別の合格率が、パナソニック調べで75%ということなので、普通ならば「インテリジェントオート」で撮影するだけで、キレイな写真が撮れるでしょう。
また、特筆すべきものとして「パワーLCD」という機能があります。カメラを起動したとき「省エネ設定などで液晶のバックライトを暗く設定していて、被写体がハッキリと見えなくて困った」なんていうことは良くありますが、「ELUGA X P-02E」なら、カメラUI画面を縦にフリックするだけで、液晶のバックライトの輝度を最大に明るくしてくれます。これまでは設定メニューから画面の明るさを変えてやらなければできなかったことが、すばやくできるので本当に便利です。この機能だけでも「ELUGA X P-02E」を推す理由になるほど気に入っています。
カメラの画質はLUMIX譲り!
シャープな写真が誰にでも撮れる!
「ELUGA X P-02E」を持って、街中をスナップしてきました。まずは屋内のカフェを撮影してみたのが下の写真です。2枚ある上の写真が「ELUGA X P-02E」で撮影したもの。下が比較のためにミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」に「Panasonic LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014」レンズを付けて撮影してみたものです。
拡大してみるとミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」で撮った写真の方がノイズが少なく高画質なのがわかりますが、普通に見る分には「ELUGA X P-02E」も負けていません。「ELUGA X P-02E」で撮影した写真の方が暗く見えますが、肉眼で見たときの色味は、「ELUGA X P-02E」の方が正確に再現されているかもしれません。また、ピントのシャープさや手ブレの無さも素晴らしいです。スマホのカメラでもここまで撮れるというのは素直にスゴイんじゃないかと思います!
背景が明るい逆光でもフルオートで大丈夫!
カメラの測光性能を試すには、逆光撮影をしてみるのが分かりやすくてオススメと、いつも書いていますので、「ELUGA X P-02E」でも試してみました。梅の花を青空背景で撮影してみたのが下の写真ですが、ちゃんと空の青さを再現したまま、花びらが暗くならずに撮れています。「ELUGA X P-02E」には暗部補正機能がありますが、それが自然な感じで効いていて、非常にキレイな仕上がりになっていると思います。
背景のボケ方もなかなかキレイ!
意図的に背景をぼかすといった機能はありませんが、「ELUGA X P-02E」で接写をすると下の写真のようになかなかキレイなボケ味が楽しめます。周辺の光の感じなど撮影条件にも左右されますが、スマホのカメラに搭載されているレンズにしては、かなり雰囲気のある写真が撮れるといった印象です。ピントはタッチパネルで触った場所に合うので、作例のように花びらが中央に無いような場合でも、カッチリとフォーカスできます。
HDRの効果は絶大!
場面によって使い分けてみたい
下の左が通常撮影で、右がHDRで撮影した写真。「ELUGA X P-02E」のHDR効果はご覧のように、かなり大きいと言えます。見方によっては極端すぎるような感じもしますが、シチュエーションに応じて使ってみると、面白い写真が撮れるように思います。ただし、通常撮影時は4128×3088のサイズですが、HDR撮影の際にはサイズが2048×1536に制限されます。
タッチした場所に露出を
合わせられる機能がうれしい!
「ELUGA X P-02E」では、タッチパネルで触ったところにピントが合いますが、露出も触った場所に最適なるように合わせられる機能があります。これは「Xperia Z SO-02E」や「ARROWS X P-02E」には無い機能なので、「ELUGA X P-02E」のアドバンテージと言えるでしょう。
下の作例は、鳥居の中に露出を合わせた写真(左)と、右の石碑に露出を合わせた写真(右)です。同じ構図で2通りの露出違いの写真が撮れますので、街中スナップなどの際には、かなり威力を発揮するでしょう。
使ってみると結構楽しい「マイカラー」機能
カメラのUIを左右フリックすると、「マイカラー」という画像エフェクトモードを使うことができます。これを使うと、撮影プレビューの段階から、どんな風に写るのか確認しながら撮れるので、ちょっと変わった写真を撮影したいといった場合に試してみるのも楽しいと思います。用意されているエフェクトは、「セピア」「白黒」「ポップ」「ピュア」「シック」「ソフトフォーカス」「ピンホール」「水彩画」「ノスタルジー」「ファンタジー」「トイ」の12種類です。
撮った写真は、すぐにデコったりSNSに投稿したりできる!
撮影した写真は、「ピクチャアルバム」から閲覧することができますが、写真を指で長押しするとディスプレイの上下左右に表示されるメニューから、共有やSNS投稿、デコレーション、削除がパッとできる「ピクチャジャンプ」機能があります。。使い方はカンタンで、目的の写真を指で押さえたまま、メニューに重ねるだけ。初心者でもわかりやすいインターフェースになっていて、非常に使いやすいと思います。
また、「ピクチャアルバム」から、さまざまな写真レタッチができ、写真の中にスタンプや文字を書き込んだりできる「DecoImage」機能も楽しめます。
はたしてELUGA X P-02Eは買いなのか?
これまで見てきたように「ELUGA X P-02E」は、初心者に配慮したインターフェースを持ちながら、実はかなりの高機能スマホといった印象です。2013春スマホの中で、筆者が購入するとしたら、「Xperia Z」とさんざん迷いながらも「ELUGA X P-02E」を選ぶと思います。使いやすい「フィットホーム」や「ELUGA Link」、充実したカメラ機能などは、間違いなく「ELUGA X P-02E」のアドバンテージだと思います。
ELUGA X P-02Eの詳しいスペックはこちら
●OS:Android 4.1 ●サイズ:約W68mm×H139mm×D9.9mm ●重さ:約152g ●画面サイズ:約5.0インチ(1080×1920ドット)TFT液晶 ●CPU:Qualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz(Quad Core) ●内蔵メモリ:ROM 32GB / RAM 2GB ●カメラ有効画素数1320万画素CMOS インカメラ:130万画素 ●バッテリー:2320mAh ●最大外部メモリ:microSDXC 64GB
LTE:○(下り最大100Mbps対応)
ワンセグ:○
NOTTV:○
おサイフケータイ:○
NFC:○
赤外線通信:○
防水/防塵:○(IPX5/IPX7)/○(IP5X)
テザリング:○(10台まで)
おくだけ充電:○