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プリンストンのデジギア道 第12回

プリント基板の凹凸感まで写し出す“マイクロスコープ”もラインナップ!

レンズキットでiPhoneをデジタル一眼バリにパワーアップ

2013年03月25日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎

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そのほかの3種のレンズは?

 「望遠」を試してみたところで、ほかのレンズキットもチェックしてみよう。

 「魚眼&マクロ」と「広角&マクロ」には、先にも説明したとおり、1セットに2種類のレンズが同梱されている。いずれのキットにも付属しているマクロレンズは、通常のiPhone 5カメラだとボケボケになってしまう近距離からの接写が可能だ。

 撮影距離はカタログ値によると約1.6~2cmまで可能とのことだが、実際に使用してみた感じだと、それよりもさらに被写体に近づいた位置からの接写にも対応できた。

左が通常撮影、右がマクロレンズを用いて1cmぐらいの至近距離からの撮影

 また、魚眼と広角の各レンズは、撮影距離が1m~となっている。魚眼レンズは比較的近距離からの撮影でもしっかりと“魚眼”の効果が得られ、円形に歪んだ独特の写真が撮影できる。一方の広角レンズでは、テーブルの上など近距離だとあまり効果が感じにくかったものの、ある程度距離のある被写体や遠景の撮影では、その効果を十分に実感できた。なお、魚眼&マクロレンズのみのフィンガーストラップにもなるマルチストラップを付属している。

 なお「魚眼&マクロ」と「広角&マクロ」に付属している各マクロレンズは、微妙に寸法が異なるようで、「広角&マクロ」キットのマクロレンズへの「魚眼&マクロ」に付属する魚眼レンズの装着、あるいはその逆は、できないようになっていた。

魚眼レンズでビル群を撮影。広角レンズで撮った画像よりも、より歪みの効いた面白い画像に

魚眼レンズを用いて“防犯カメラの映像”っぽい画像。狭い場所でも“魚眼”の効果はしっかりある

同じ場所からiPhone 5カメラ(左)と広角レンズで撮影。画角の広さがかなり違う

広角レンズを使えば、高層ビルを根本から撮っても、しっかりとフレームに収められる

 そして、今回より新登場となった「マイクロスコープ」。こちらもマクロレンズと同様に接写の際に使うレンズだが、このマイクロスコープは、被写体とレンズ前端のレンズフードをピッタリとくっつけるようにして撮影。接写を超えた“ミクロの世界”が楽しめる。

2.5インチHDDの基板をマイクロスコープで撮影。プリントの凹凸などもしっかりと映し出されている

被写体とレンズ前端のレンズフードとを、ピッタリと密着させて撮影する

全部入りセットが欲しい!

 いろいろと撮ってみた印象では、望遠と広角の利用シーンが比較的多くなりそうな印象だった。ただ魚眼・マイクロスコープも、また違った面白みががあり、結局のところ全種類揃えたいと思ってしまった次第である。各レンズをひとつに収納できるケース等を付属した上で、4種類が揃ったレンズキットを、ぜひとも発売してほしいところだ。

望遠レンズキット(PIP-CK5Z)の主な仕様
撮影範囲 3m~∞
サイズ 直径32×高さ83.5mm
重量 約83g
直販価格 3980円
広角&マクロレンズキット(PIP-CK5W)の主な仕様
撮影範囲 広角(フロントレンズ):1m~∞、マクロ:16~20mm
サイズ 広角(フロントレンズ): 直径22×高さ6mm、マクロ :直径20.5×高さ6.2mm
重量 広角(フロントレンズ):約4g、マクロ:約3g
直販価格 3480円
魚眼&マクロレンズキット(PIP-CK5F)の主な仕様
撮影範囲 魚眼(フロントレンズ):1m~∞、マクロ:16~20mm
サイズ 魚眼(フロントレンズ):直径25×高さ9.6mm、マクロ:直径20.5×高さ6.5mm
重量 魚眼(フロントレンズ):約9g、マクロ:約3g
直販価格 3980円
マイクロスコープレンズキット(PIP-CK5M)の主な仕様
撮影範囲 7mm
サイズ 直径22×高さ15.3mm
重量 約6g
直販価格 3480円

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