矢野経済研究所は3月15日、「健康食品市場の調査」を行いその結果を発表した。
調査結果によると、12年度の健康食品市場規模は前年度比0.5%増の7085億5000万円と予測。今後も高齢化社会の進展に伴い健康食品の需要は高まるが、主力チャネルの通信販売の成長率が鈍化するため、連動して市場全体も影響を受けるとした。
通信販売の11年度市場規模は同4.8%増の2756億円と堅調に推移したものの、相次ぐメーカーの参入により競争が激化。一方、主にドラッグストアで構成される薬系チャネルは同3.4%増の910億円と好調に推移した。
また、健康食品に対する表示・広告の適正化に向けた行政の規制・監視が強化されるなかで、素材・効果・効能が知られているにんにくが通信販売を中心に好調であるほか、効果や実感を得やすいグルコサミンやブルーベリーが拡大傾向にあると分析。女性を中心に美容・アンチエイジング対策素材も引き続き堅調とした。
調査期間は12年11月~13年2月。調査対象は健康食品メーカー、一般食品メーカー、製薬メーカー、関連団体、管轄官庁など。