「Pocket WiFi LTE」も新モデル登場!
よりブラッシュアップされている!!
一方でモバイルルーターも新製品「Pocket WiFi LTE GL06P」が登場した。従来の「GL04P」をユーザーの声に沿ってマイナーチェンジしたかのような製品で、サイズが変更となり、バッテリーが取り外し可能になった。
バッテリーはGL04Pの3000mAhから3560mAhへと大型化し、連続通信時間はLTEで12時間と従来より20%増し。3Gの連続通信時間も無線LANオフによる待機時間も伸びている。
本体サイズは幅90×奥行19.9×高さ56mmと、GL04P(幅102×奥行14.5×高さ66mm)よりも厚み(奥行)が増したものの、縦と横のサイズは名刺サイズに小さくなっている。全体的に見れば、小さくなったとは言いがたいものの、こちらのサイズのほうが扱いやすいという人もいるはずだ。
なお、通信規格はLTE UE Category 4に対応する点など変更はない。また、microSDカードを挿入してファイル転送を行なう機能は省略されている。
利用料金は端末代金込みで月額3883円。2年契約で端末代金が分割払いで通信料と相殺されるバリュースタイル適用時の料金で、STREAM Xと支払い額はまったく変わらない。
ならばSTREAM Xを買ったほうがお得のように思われるが異なる点がある。モバイルルーターのGL06Pならば月間のデータ通信量に2014年4月までは制限がかからない。24時間ごとに366MB以上通信すると夜間に速度制限がかかるものの、PCと接続して大量のデータ通信を行なう人はこちらの選択がおすすめ。
また、バッテリー容量も大きく、PCに接続して使うだけならモバイルルータータイプのほうが操作も簡単だ。
実測! STREAM XとPocket WiFi LTEで速度差なし!
サービスエリアは着実に進化
さて、実際に速度を計測してみた。いつものように平日午後、都心部の公園、ビルの屋上、鉄筋コンクリート製のビル奥にある喫茶店、さらに飯田橋駅横の公園のベンチと、4ヵ所で測定した。
結果的には残念ながら、昨年夏にGL04Pで計測したものに比べ、速度が落ちているものの、スマートフォンとモバイルルーターで速度差がなく、良好時で6~7Mbps程度の速度が出ている。
また、測定したビル奥の喫茶店でも良好に使えたほか、全体的に上り速度が速めという結果が出ている。
今回の測定はいずれもLTEモードであることを確認して通信速度の計測を行なった。通信速度はほかの利用者との兼ね合い(混み具合)などがあるため、必ずしも一定の数値を出すわけではない。
ただ、あえて理由を考えるならば、3月の年度末ということで通信が混んでいた可能性と、昨年の8月に比べてLTEの利用者が増えていることが影響しているのかもしれない。
それでも、ウェブサイトへのアクセスなど、実際にPCで利用した場合は速度低下の影響を感じることはなく、快適に利用できた。
また、サービスエリアという点では昨年夏よりもだいぶ進化した印象だ。東京では地下鉄の駅間トンネルのサービスエリア化が進行しており、イー・モバイルも同様にトンネルで使える範囲が広がってきた。地下鉄車内でも安定して通信ができる場所が多くなっている。
モバイルルーターとスマートフォンの速度に全体的で見れば差がないことも注目すべき点。月間のデータ容量制限をクリアするならば、スマートフォンを導入するという選択肢もいいだろう。
この連載の記事
-
最終回
スマホ
初代「Pocket WiFi」から始まったモバイルルーターを振り返る -
第39回
スマホ
今、激安なiPhone 5をモバイルルーターとして使う! -
第38回
スマホ
月額約1000円からのLTE! 春のデータSIM入門 -
第37回
スマホ
最新スペックのXiモバイルルーター「HW-02E」を試す! -
第34回
スマホ
タブレットをお得に使え! iPad&Androidタブ利用料金を考える -
第33回
スマホ
軽っ!薄っ! 電池持つ!! UQ春の新ルーターを試した -
第32回
スマホ
学生じゃない人もお得!? 学割でモバイル通信のススメ -
第31回
スマホ
光ファイバー並みの爆速! Xiの100Mbpsサービスを体験 -
第30回
スマホ
7型タブとの相性バツグン!? 最新ガラケーでテザリングを試す -
第29回
スマホ
スマホ通信事業者のテザリングコストを比較する! - この連載の一覧へ