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渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第29回

「おおかみこどもの雨と雪」興収42億円ヒットの背景

2013年03月09日 12時00分更新

文● 渡辺由美子(@watanabe_yumiko

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 映画を大ヒットさせるものは何か。監督? 予算? それとも。

 「おおかみこどもの雨と雪」は、観客動員341万人、興行収入41億8000万円(2012年11月末時点)を達成した劇場版アニメ。日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ、数々のアワードも獲得した。その「ジブリ級」とも言えるメガヒットの要因は何なのか、プロデューサーの渡邊隆史氏に話を伺った。

 映画とは公共的なものである――

 渡邊氏が意識したというこの言葉は、細田守監督の方針でもある。観客の年齢層は、女性やシニアなど普段アニメを見ない「普通の人」にも広がった。アニメにおける公共性とは何なのか。普通の人に届けるには、何が必要だったのか。アニメ雑誌の編集長も勤めていた渡邊氏自身の話から、「普通の人」の正体が見えてくる。


アニメプロデューサー 渡邊隆史氏

 1959年栃木県生まれ。アニメ専門誌「アニメージュ」(徳間書店)編集長ののち、角川書店に入社。「Newtype」編集長を経て、アニメーション事業部へ。細田守監督の長編オリジナル作品「時をかける少女」(2006年)、「サマーウォーズ」(2009年)、「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)にプロデューサーのひとりとして関わる。2012年には「図書館戦争 革命のつばさ」(浜名孝行監督)もプロデュース。

劇場版アニメ「おおかみこどもの雨と雪」

 大学生の花は、人間の姿で暮らす"おおかみおとこ"と恋に落ちる。一緒に暮らしはじめた2人の間に、新たな命が生まれる。姉の雪と弟の雨は、人間とおおかみのふたつの顔を持つ“おおかみこども”だった。おおかみおとことの別れを経て、花は子供たちが将来「人間か、おおかみか」どちらでも選べるように、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを決意した。(公式サイトより)

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―― 「おおかみこどもの雨と雪」(以下「おおかみこども」)は、オリジナル作品のアニメーション映画としては驚異的な成功を収めました。プロデューサーのお1人である渡邊さんは、この大ヒットの要因は何だと考えられていますか。

実は、ここまで大きなヒットになった理由は、僕たちもまだあまり分析できていないんです。ただ、今までの細田監督作品のひとつの大きな軸というのがあって、「映画とは、公共のものである」、パブリックなものであるということを意識して突き詰めていったひとつの結果じゃないかとは思っています。

渡邊隆史プロデューサー

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