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Apple Geeks 第107回

iOS版Twonky Beamのムーブ対応でテレビが楽しい!

2013年03月08日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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再生はダウンロードムーブ後のほうが快適!

 バージョン3.4.1にアップデートされたTwonky Beamは、基本機能は従来どおり。ホーム画面に「マイメディア」へのショートカットが追加され、nasneなどレコーダーに保存されているコンテンツにアクセスしやすくなった。しかし、早送り/巻き戻しに対応しないため頭出しはプログレスバーを操作しなければならないなど、UI面での不満はあまり解消されていない。それを補って余りある機能が、今回追加された「ダウンロードムーブ」だともいえる。

 Twonky Beamのダウンロードムーブ機能はシンプルだが、効果的だ。たとえば、ユーザーに録画モードを意識させない。試しにDRモードで録画した45分番組(約5.7GB)をiPhone 5にムーブし、ファイルサイズをチェックしてみたところ、792MBにまで縮小されていた。

DRモードで録画した5.7GBの番組がトランスコードされ792MBに。それでもiPhoneで楽しむには十分な画質だ

 これは、Twonky Beamnasne側に適切な解像度/ビットレートにトランスコードを指示していることを意味する。ムーブの指示から完了まで2〜3分を要したが、その時間内にトランスコードとiPhone 5へのWi-Fi(IEEE 802.11n)経由でのダビングの両方を処理しているのだから、十分実用的といっていいはず。

iPadユーザーなら、「RECOPLA」との併用も便利

 nasneまたはソニー製レコーダーのユーザであれば、むしろTwonky BeamにUIを期待しなくてもいい。ソニーが提供する、Twonky Beamと連携して録画済み番組の視聴をアシストするiOSアプリ「RECOPLA」があるからだ。しかもTwonky Beam最新版にタイミングをあわせアップデートを実施、ライブ放送の視聴など新機能がフィーチャーされている。ダウンロードムーブの指示はできないが、Twonky BeamにはないEPGベースの番組情報を表示する機能が用意されているため、普段はこのアプリを利用したほうが使いやすい。

nasneとソニー製レコーダーに対応する「RECOPLA」もアップデート、ライブ放送の視聴が可能になった

 肝心のダウンロードムーブした番組のクオリティだが、フォーマットが720pのMPEG-4 AVC/H.264ということもあり、iPhone/iPadで視聴するにはまったく支障ない。むしろ、ストリーミング視聴時に時折発生する「つっかえ」がなくなるため、ストレスが大幅に軽減される。完了まで数分待たされるが、ダウンロードムーブした後に再生したほうが断然快適だ。もちろん通信環境が必要ないため、機内モード時でも再生できる。これで、iPhone/iPadを利用したテレビ視聴環境は一歩前進だ。

ダウンロードムーブしてしまえば通信は不要になるため、機内モードでも再生できる

Twonky Beam: 動画/音楽/写真の再生/転送アプリ App
価格無料(アプリ内課金) 作者PacketVideo
バージョン3.4.1 ファイル容量17.2 MB
対応デバイス全機種 対応OSiOS 5.0以降
RECOPLA App
価格無料 作者ソニー
バージョン1.2.0 ファイル容量2.0 MB
対応デバイスiPad 対応OSiOS 5.1以降

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