NECアクセステクニカから、WiMAXモバイルルーター「AtermWM3800R」が登場した。ASCII.jpでも何度か紹介しており、ご存じの方は多いはずだ。本稿では、おさらいをおり交ぜつつ、1ヵ月ほど実際に使ってみたレビューを紹介したい。
「Aterm」シリーズでおなじみのNECアクセステクニカだけあって、よく練られた優れたWiMAXモバイルルーターで、結論からいえば「買い」のひと言だ。
NECアクセステクニカ「AtermWM3800R」スペック | |
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WAN側機能 | WiMAX(WiMAXハイパワー対応)、公衆無線LAN対応(自動切り替え) |
無線LAN機能 | IEEE 802.11b/g/n(11nテクノロジー/2.4GHz) |
有線LAN機能 | クレードル(別売)で対応 |
インターフェース | USB 2.0端子(micro AB-type)、クレードル接続用端子 |
セキュリティ | マルチSSID、ネットワーク分離機能、MACアドレスフィルタリングなど |
便利機能 | らくらく無線スタート、らくらくQRスタート、WPS機能。クイック設定Web(WWWブラウザー設定)、ワンタッチバージョンアップ、ファームウェア更新通知機能、ロングライフ充電など |
対応OS | iOS、Android、Windows XP以降、Mac OS X 10.5以降、TCP/IPに対応したOS |
バッテリー駆動時間 | 連続通信:最大約8時間、連続待受:最大約20時間、連続待機(休止状態)時間:最大約250時間。連続待機(休止状態)からWi-Fi接続までを約6秒で行なう「クイック起動」をサポート |
充電方式 | 充電用ACアダプター、USBポート充電、「パナソニックUSBモバイル電源」対応 |
サイズ/質量 | 約52(幅)×89.6(奥行き)×12.8(厚さ)mm/約80g |
「AtermWM3800R用クレードル」(PA-WM08C)スペック | |
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インターフェース | 有線LAN(100BASE-TX)、ルータ/アクセスポイントモード切り替えスイッチ |
サイズ/質量 | 約68.4(幅)×55.6(奥行き)×40.3(高さ)mm/約58g |
デザイン刷新でカードサイズに
小型化&約80gに軽量化
AtermWM3800Rの見た目ですぐに分かる変化点は、デザインの刷新だ。カードサイズに小型化しており、サイズ/質量が幅約52×奥行き約89.6×厚さ約12.8mm/約80gと、前モデル「AtermWM3600R」の7割程度の大きさしかない。
実際にAtermWM3800Rを手に持つと「とにかく小さくて軽い」という印象で、ちょっと厚みのある名刺ケース感覚でどこでにも入れられる。たとえばスーツ/ジーンズのポケットはまったく問題なく、カバンの小物入れ用スペースもラクラクだ。このおかげで、アレコレ悩みながらカバンの中を整理してという必要がなくなり、ちょっとした隙間にサッと入れて持ち運べるようになった。女性向けの小型バッグでもしのばせやすいはずだ。
ボディカラーは、ピンク/ホワイト/ブラックの3色。同系色の2色使いの彩色に加えて、やわらかさを感じさせる形状デザインで無骨さがないため、男性/女性のどちらでも携帯しやすいだろう。パーソナルユースはもちろん、ビジネスの打ち合わせで人前に出して使っても目立ちすぎることがなく安心だ。ちなみに、ピンクの人気が高いようなので、狙っている人は量販店などの在庫をコマメにチェックするようオススメしたいところ。
デザインについては、電源オン/オフボタン、SETボタン/らくらくスタートボタンとして、大きく目立つクリアパーツを採用し、押し込むと“カチッ”と反応が得られる点も評価したい。ちょっとしたことだが、”押した”という感触がハッキリ得られるため、操作している感覚が分かりやすいのだ。AtermWM3800Rのようなモバイルルーターを初めて利用する初心者でも、自分が何をしているのか迷うことがないだろう。