このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

低音スピーカーの小型化を実現したヤマハのサウンド技術

NEC×ヤマハのコラボが生み出す本格派オーディオPC

2013年03月06日 22時55分更新

文● ASCII.jp編集部 ナカムラ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

小型化と低音の伸びを両立するヤマハのサウンド技術

 21.5型ワイドの液晶一体型PCのVALUESTAR Nと15.6型ワイドのノートPC LaVie Lは、低音再生技術「FR-Port」を採用したスピーカーを搭載している。

FR-Port構造のスピーカー。デモンストレーションでは、男女混声ボーカルの曲を再生し、FR-Port採用スピーカーと従来機による聴き比べを体験できた。FR-Port採用スピーカーは、従来機に比べて低音域の男性ボーカルまでクリアに再生していた

FR-Port構造のモデル。ポート内部の空気を左右に拡散し、空気の渦輪を潰している

 FR-Port(Flat Radial Port)構造の特徴は、スピーカー内の整流器によって空気の渦を押しつぶし、空気流を拡散させる点だ。ポートの開口部からの空気流がほとんどなく、風によるノイズを解消している。

 また、従来の配置ではユニットとポートの位置が離れており、音の帯域によって音源の位置が違っていたが、FR-Portではユニットとポート開口部を隣接させ、帯域によらず一点からの再生が可能になった。

VALUESTAR N

LaVie L

従来機や開発モデルが展示された

 PCに内蔵するスピーカーには小型化が求められ、音質は二の次になる傾向にあるが、ヤマハは技術的に難しいとされていたバスレフ型スピーカーの小型化を可能にした。ヤマハこだわりのサウンド技術によって、VALUESTAR W、VALUESTAR N、LaVie Lは、オーディオ機器として見ても質の高い製品に仕上がっている。NECとヤマハのコラボレーションが生み出すオーディオPCの今後に注目したい。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中