日本マイクロソフトは、Windows RT搭載タブレット「Surface RT」を3月15日に発売する。価格は32GB版が4万9800円、64GB版が5万7800円。カバーと一体型になっている感圧型キーボードのTouch Cover同梱モデルがそれぞれプラス8000円で用意される。
直販サイトである「Microsoft Store」に加えて、ビックカメラ/ヤマダ電機/ヨドバシカメラの各グループ店舗で販売される予定。
同梱モデルのTouch Coverはブラックのみだが、オプションではホワイト/シアン ブルーの2色も選択でき、単体価格は9980円。通常の打鍵感がある、カバー兼キーボードの「Type Cover」は1万980円。ともに国内では日本語キーボード配列のものが用意されている。なお、Type Coverの発売は数日遅れる見込み。このほか、追加のACアダプターやVGAアダプターなどもオプションとして用意される。
Surface RTに採用されているWindows RTは、Windows 8と同じ外観で、タブレット用に最適化されたUIを持つが、CPUがARM系コア(Surface RTはNVIDIA製のTegra 3)を採用するため、旧来からのWindowsアプリは動作しない。ただし、Windowsストアからアプリケーションの追加が可能なほか、Office 2013 RTが標準で添付される。また、省電力なARMコアを用いるため、最大約8時間の使用が可能なほか、スリープ状態での消費電力も小さく、タブレットとしての利便性と、ノートパソコンライクな使用感が両立していることをマイクロソフトもアピールしている。
そのほかのスペックとしては、メモリーが2GB。ディスプレーは10.6型で、画面解像度は1366×768ドット。本体サイズ/重量は約275×172×9mm/約675g。2.4/5GHz対応の無線LAN、Bluetooth 4.0、USB 2.0、microSDXC対応のメモリーカードスロットなどが用意されている。
ライバルは他社のWindowsタブではなく、iPadやAndroid!?
Surface Proの国内投入については言及なし
都内で開催された発表会には同社代表執行役社長の樋口泰行氏も登壇。ソフトウェアとハードウェアの統合の重要性を確認し、今回の「Surface RT」の国内投入に繋がったとする。また、タブレット市場におけるライバルは、Windows 8/Windows RTを搭載した製品ではなく、他のタブレットになっているとし、「トータルなWindows 8のサービスが盛り上がってくればいいのではないか」と語った。
ASCII.jp読者的に気になるのは、Core i5を搭載し、従来のWindowsアプリも動作する「Surface Pro」の国内リリースかもしれない。これについては特に言及はなされず、「お知らせできるタイミングになればまた」といった発言にとどまった。