四本淑三の「ミュージック・ギークス！」 第115回

ツアー開始は3月27日から！

ニコ動で活躍のバンドが東北ツアー？　仕掛け人は日本屈指のPA

――　そしてヒトリエですけど、これも驚きですが、よくwowakaさん受けてくれましたよね。

武井　本当にうれしいです。「D-FES」というアカサコフさんがやっている、ボカロ縛りではないイベントがあるんですけど、それで初めて観ました。wowakaさんの名前でニコニコにアップされていたボカロ曲とは違う何曲かやって、これがすごいカッコいい。ライブパフォーマーとしての真剣さを感じました。

――　wowakaさんはギターだけでなくボーカルがいいという話は聞いていたんですが、あそこまでとは思いませんでしたね。

武井　ボカロPとしてのwowakaさんしか知らなかった人にはぜひ聴いてほしいです。カッコいいんで。

――　あんなの聴いたら普通にバンドでやって下さいよって思いますけど。

武井　それがヒトリエです。

――　なるほど。みなさん、来て下さい。

ヒトリエ

リーダーでギターボーカルのwowakaさんは言うまでもなく、衝動的の人(g)、イガラシ(b)、ゆーまお(d)とメンバーはテクニシャン揃い。自主制作アルバム「ルームシック・ガールズエスケープ」もリリースされている。

ヒトリエ - 「ルームシック・ガールズエスケープ」

wowakaさんにツアーに関して聞きました

Q.　ツアーに誘われた際の印象は？

A.　東北行ってみたい。東北の人に会いたい。おいしいもの食べておいしいお酒が飲みたい。

Q.　ツアーに参加する動機は？

A.　楽しそうだ！

Q.　ツアーに参加するにあたって、バンドのスケジュール調整など苦労された点や、ツアー先で心配な点はありますか？

A.　スケジュールは大丈夫だったし、手間のかかる部分は主催の方が大体やってくれていて、ライブに集中できるーーーっていう感じです。

Q.　このツアーの目的や、期待することを教えてください。

A.　今まで会ったことない人に会うこと。おいしいもの。おいしいお酒。

――　で、いわゆる裏マンPのポニーです。

武井　ポニーをバンドで観たのは、去年のニコニコ超会議ですね。これもさっきから同じことを言っていますが、カッコ良かった。裏マンPは、すごいロックボーカリストなんですよね。いい歌詞なんですけど、曲のタイトルがネタっぽかったりするので、そういう捉え方をされているのかも知れませんが、すごいメロディーメーカーだと思いますし、ライブパフォーマーとしてのサービス精神もすごいですし。

――　何か飄々とした感じの人に見えますが。

武井　もともとポニーというバンドをやっていて、そのバンドのプロモーション的なことを期待してボカロを使って、という話は聞いていますけど。だからイメージに反して元々はバンドマンなんです。

家の裏でマンボウが死んでるP

ポニー

家の裏でマンボウが死んでるPはギターとボーカルを担当。一輪車に乗ったまま演奏するベースの人や、きぐるみで登場する変態パフォーマンスは東北でも見られるのか。ポニーではなくて申し訳ありませんが、家の裏でマンボウが死んでるPの近作、筆者お気に入りの「メジャーに行ったので丸まったパンクやります」をどうぞ。

家の裏でマンボウが死んでるP（タカハシヨウさん）に
ツアーに関して聞きました

Q.　ツアーに誘われた際の印象は？

A.　絶対赤字だろうなぁと思いました。本当に企画してくださった方々や会場の方々の熱意だけで成り立っているのだなぁと。そこまでしてでも東北に伝えたいものを僕らが持っていると思っていただけたのがすごく嬉しかったです。

Q.　ツアーに参加する動機は？

A.　画面の向こうで応援してくれている方々が本当に実在するのか見てみたいです。僕も僕で家の裏で死んだりせず普通に実在して頑張ってるってところを見せたいです。なんていうのはまあおまけであって、本当はうまいものを食いに行くだけです。

Q.　ツアーに参加するにあたって、バンドのスケジュール調整など苦労された点や、ツアー先で心配な点はありますか？

A.　うちのバンドは毎回衣装に凝っていて、その場その場で工作しなければならないものがいくつかあるのですが、もしその材料が足りなくなった時に現地で調達できるかがちょっと心配です。こんなもののためになぜそんな努力をしたんだと、うんざりしてしまうようなものを用意するのでご期待ください。

Q.　このツアーの目的や、期待することを教えてください。

A.　僕らはボカロのおかげで世間に見つけていただいた身で、ボカロ曲は100曲近く作り、ボカロの持つ力をとてもよく知っていますが、同時にボカロにはできないこともよく知っています。生身の人間が持っているエネルギーの魅力を東北に持っていけたらと思います。