JVCケンウッドから、木製ワイヤレススピーカー「YG-FA30HV」(予想実売価格32万円前後)と「YG-FA2HV」(同6万円前後)が発表された。3月中旬発売の予定。
「Forest Notes」(フォレストノーツ)という、本体スピーカーとサービス(ライブ配信および録音配信)の一部として販売される。サービスは森(岐阜県の飛騨高山と宮崎県の諸塚村)にマイクを設置し、ライブ配信と録音音声を提供。都会にいながらにして森の音を聴くことができる。
国産栗材を採用するスピーカーキャビネットは飛騨高山の家具メーカー「オークヴィレッジ」が製造。1台1台手作りで、ネジを一切使わない工法を採用する。正方形で中央が空洞になっている。
本体にはエキサイター(振動素子)を搭載し、そこから音を再生する仕組み。大型のYG-FA30HVはエキサイターを2つ、小型のYG-FA2HVは1つ搭載する。
スピーカーにはバッテリーとBluetoothレシーバーを内蔵し、ワイヤレスでの再生が可能。PCやスマホなどでサービスの音データを受信し、Bluetoothでスピーカーに送信する。ライブ配信は高音質プラン(320kbps)と標準プラン(128kbps)があり、それぞれ有料。高音質プランは月額980円、標準プランは月額490円となっている。
画期的なデザインとなっているが、そのコンセプトは「森への入り口」。YG-FA30HVの体積は30リットルだが、これは1本の木が1日に産出する酸素の量に匹敵するとのこと。
また、同社はこの製品を「センスウェア」と呼称。ハードでもソフトでもなく、生き物や地球を大切にしたくなるしくみを取り込んだ、感性を育むツールと位置づけている。