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木箱じゃない! 森の音が聞ける新発想スピーカー

2013年02月28日 15時57分更新

文● ASCII.jp編集部

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左が「YG-FA30HV」、右が「YG-FA2HV」

左が「YG-FA30HV」、右が「YG-FA2HV」

 JVCケンウッドから、木製ワイヤレススピーカー「YG-FA30HV」(予想実売価格32万円前後)と「YG-FA2HV」(同6万円前後)が発表された。3月中旬発売の予定。 

岐阜県の飛騨高山と宮崎県の諸塚村にマイクが設置され、リアルタイムで森の音声を配信

岐阜県の飛騨高山と宮崎県の諸塚村にマイクが設置され、リアルタイムで森の音声を配信。PCやスマホなどで受信する

 「Forest Notes」(フォレストノーツ)という、本体スピーカーとサービス(ライブ配信および録音配信)の一部として販売される。サービスは森(岐阜県の飛騨高山と宮崎県の諸塚村)にマイクを設置し、ライブ配信と録音音声を提供。都会にいながらにして森の音を聴くことができる。

左のYG-FA30HVは「蟻型千切留組」、右のYG-FA2HVは挽込留接という工法を採用。キャビネットにはネジを使用していない

 国産栗材を採用するスピーカーキャビネットは飛騨高山の家具メーカー「オークヴィレッジ」が製造。1台1台手作りで、ネジを一切使わない工法を採用する。正方形で中央が空洞になっている。

左のYG-FA30HVは内部にエキサイターを搭載。音を反響させて再生する。右のYG-FA2HVはエキサイターを外側に配置している

 本体にはエキサイター(振動素子)を搭載し、そこから音を再生する仕組み。大型のYG-FA30HVはエキサイターを2つ、小型のYG-FA2HVは1つ搭載する。

YG-FA30HV内部下方のフタを開くとBluetoothレシーバーが収納されている

YG-FA30HV内部下方のフタを開くとBluetoothレシーバーが収納されている

 スピーカーにはバッテリーとBluetoothレシーバーを内蔵し、ワイヤレスでの再生が可能。PCやスマホなどでサービスの音データを受信し、Bluetoothでスピーカーに送信する。ライブ配信は高音質プラン(320kbps)と標準プラン(128kbps)があり、それぞれ有料。高音質プランは月額980円、標準プランは月額490円となっている。

サービスとスピーカーの連携の仕組み。PCやスマホなどが必要となる

サービスとスピーカーの連携の仕組み。PCやスマホなどが必要となる

サービスもスピーカー発売のタイミングで開始される

サービスもスピーカー発売のタイミングで開始される

 画期的なデザインとなっているが、そのコンセプトは「森への入り口」。YG-FA30HVの体積は30リットルだが、これは1本の木が1日に産出する酸素の量に匹敵するとのこと。

 また、同社はこの製品を「センスウェア」と呼称。ハードでもソフトでもなく、生き物や地球を大切にしたくなるしくみを取り込んだ、感性を育むツールと位置づけている。

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