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開発者に聞いた人気キュレーションサービスの戦略

ネット検索すら面倒だという人へ、Gunosyという回答

2013年02月28日 07時00分更新

文● 伊藤達哉/アスキークラウド編集部

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ネットライフが単純明快に激変する

「インターネットって面倒じゃないですか。情報が欲しいにもかかわらず、言語化しないと得られない。それを可能な限り単純作業にしたいんです!」

 キュレーションサービス「Gunosy」の開発者が発したひと言こそ、このサービスが日々ユーザーを獲得し続けている理由だろう。多くの若者は、インターネットを面倒だ、難しいと感じている。Gunosyの開発者にサービスの秘密を聞いた。

Gunosy

Gunosyを開発した3人は、この春に卒業する東京大学の大学院生だ。左から吉田宏司氏、福島良典氏、関 善史氏

 Gunosyは、TwitterとFacebook、はてなブックマークのアカウント情報を利用して、ニュースやブログ記事を配信するキュレーションサービスだ。ツイートやいいね!、ブックマークの情報を総合して、ユーザーの好みや傾向を分析し、1日1回それぞれのユーザーに向けたカスタム情報を送る。

Gunosy

Gunosyにユーザー登録し、TwitterやFacebookのアカウント利用を許可するだけで、ユニークなキュレーションサービスを受けられる

 ‘11年10月にサービスを開始。友人が100人くらい使ってくれればと考えていたが、初日で500人がユーザー登録したという。‘12年5月にアルゴリズムを一新したときのユーザー数は8000人。同年12月には法人化して株式会社Gunosyを設立。’13年1月にiPhoneアプリをリリースして、今年2月末時点のユーザー数は8万人まで増えており、いままさに急成長中だ。同社では現在、目標ユーザー数を100万人に設定している。

「最近のウェブサービスには数日でユーザー数十万人とか達成するケースもありますが、Gunosyのユーザー数はジワジワと増えていって、1万人達成までは結構長く感じました。しかし、Gunosyは継続率が高いのです。昨年の同じ時期よりも今のほうがいいくらい。ソーシャルゲームだと1カ月の継続率が5%で、便利系ツールだと20〜30%で好調と言われます。現在のGunosyは50〜60%を維持しているので、継続率は想定以上の結果が出ています」


(次ページに続く)

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