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最新スマホも続々登場! Mobile World Congress 2013レポ 第12回

ZTEが、Firefox OS初端末とさらに大きい5.7型スマホ発表

2013年02月26日 22時30分更新

文● 末岡洋子

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 ZTEは2月25日に、世界に先駆け「Firefox OS」を搭載した初のスマートフォン「ZTE Open」、そして5.7型のスマートフォン「ZTE Grand Memo」を発表した。同社執行副総裁で端末事業部トップを務めるHe Shiyou氏は、2015年にトップ3入りを目指すとしハイエンド強化に向けた戦略を語った。

ZTEが初のFirefox OS搭載スマートフォン「ZTE Open」を発表した

“世界初”のFirefox OSスマホ
「ZTE Open」

 まずZTE Openは、24日のMozillaの発表会でデモに利用されていた端末だ。開発者向けの試作機がGeekphoneから出ているが、商用製品としては初となる。この日発表会に出席したTelefonicaのOpen Web Services担当ディレクターのCarlos Fernandez Casares氏は、ZTE Openを今夏にスペイン、ベネズエラ、コロンビアの3ヵ国で発売すると述べた。

 スペックは3.5型のマルチタッチ対応HVGAディスプレー、3.2メガピクセルカメラ、1GHzのSnapdragon(MSM7225A)、メモリー256MBなど、完全にエントリー向けとなっている。また、GPS、WiFi、Bluetoothなどもサポートする。

 ソフトウェア側ではFacebookやTwitterの統合機能のほか、Telefonicaと開発したコストや利用量を管理できるアプリなども備える。新しい端末に挑戦したい若者をターゲットにしており、「フィーチャーフォンからの移行を促進したい」とTelefonicaのCasares氏は狙いを語った。Casares氏はFirefox OSを採用する決断について、オープンなウェブ標準の支援、スマホの普及率アップのための選択肢、すばらしい製品の3つを理由に挙げた。

 このように初代のFirefox OSスマホはエントリー向けとなったが、ZTEのShiyou氏は、市場のニーズがあればローエンドからミッドレンジなどのハイスペックなFirefox OSスマートフォンを開発する考えもあるとした。

GALAXY Note IIよりさらに大きいディスプレー
5.7型の大画面スマホ「Grand Memo」

 一方、ZTEのAndroidスマートフォン「Grand」シリーズの最新機種となる、Grand Memoは5.7型という大画面を搭載したハイエンドのスマートフォン(欧米ではファブレットとも言う)となる。1.5GHz動作のクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 800」を採用、3200mAhバッテリを搭載しながら、厚さ8.5ミリメートルを実現するなど、性能的にはハイエンドクラス。

GALAXY Note IIよりさらに一回り大きい「Grand Memo」

 カメラは13メガピクセルで、1080p HD動画やパノラマなどの機能も持つ。高音質技術Dolby Digital Plusも特徴となる。

 ソフトウェア面では、ナビゲーションを容易にする独自UI「Mi-pop」、電力管理、ソフトウェアマネージャ、データ利用量モニタリング、ウイルススキャンなどのセキュリティを含む「ZTE Assistant」を含む。片手操作用のダイヤラーやキーボードで大画面で快適に利用できるという。

 Grand memoは2013年第3四半期に中国で発売を開始、その後に欧米に拡大する予定だ。

 Shiyou氏によると、ZTEではハイエンドの戦略として、スリム(Slim)、安全(Safety)、高速(Speed)、画面(Screen)の“4S”があるという。ハイエンド強化は、2015年までにトップ3入りを目指すというZTEの目標実現に向けた柱の1つ。このほか、ブランド確立などに取り組み上位ベンダーとの差を縮めていくとする。


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