ソニーは、4Kデジタルシネマプロジェクションシステム「SRX-R515P」を発売する。
SRX-R515Pは、新たな光学エンジンの搭載によってコントラスト比を業界最高値の8000:1まで高めている。さらに、フルHDの4倍以上の解像度(画素数885万)を実現したソニー独自のディスプレーデバイス「4K Silicon X-tal Refective Display」の採用によって、さまざまな映像の高品位な映写が可能だという。
別売りのタブレット端末を使ってのリモート操作も可能になったほか、HDMI端子の搭載によってBlu-rayや衛星放送、ネット放送のレシーバーを接続できるようになった。利用できるコンテンツが増えることで、エンターテインメントの幅が広がるという。
SRX-R515Pは主に中・小規模の劇場やホールでの利用を想定しており、比較的手頃な価格に設定されているほか、ランニングコストが抑えられる構成を取り入れたとする。
例えば、従来のデジタルシネマプロジェクターに使われているキセノンランプは交換時に防護服の着用と専門知識が必要だった。だが、今回発売されるSRX-R515Pは、光源に高圧水銀ランプを採用しており、専門知識がなくても安全にメンテナンスできるという。また、吸気エアフィルターにも、掃除や洗浄によって繰り返し使えるものが採用された。
同社は、映像を投影する「プロジェクター」、映像コンテンツを収納する「サーバー」、暗号化されたコンテンツをデコードして再生する「メディアブロック」を業界で唯一自社開発している。
映画館内にある複数の上映システムを統合的に管理する「Theatre Management System」や機材の状態を遠隔で管理する「CineWatch」も同社の製品だ。また、同社のプロジェクションシステムは4K映像規格であるDCI(Digital Cinema Initiatives,LLC.)の認証を得ている。
市場推定価格は700万円前後で、2月中に発売される見通しだ。
型番 | SRX-R515P |
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輝度 | 15000lm/11000lm |
解像度 | 4096×2160 |
コントラスト比 | 平均8000:1 |
外部入力 | HDMI |
寸法 | 約幅480×奥行634×高さ1119mm |
質量 | 145kg |
電源 | AC 200-240V,50-60Hz,単相 |
再生可能画像 | JPEG2000 |
再生可能動画 | MPEG2 |
記憶媒体 | 4TB |
インターフェース | USB 3.0、CRU Date Port Slot |
サウンド出力 | Unbalance 8ch 24bits,48/96kHz,Linear PCM AES/EBU 16ch 24bits,48/96kHz,Linear PCM |
外部システム制御 | GPI/GPO,RS-232C |
ネットワーク | Gigabit Ethernet |