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「PowerX ActiveImage Protector 3.5 Pro」を活用せよ

データ重複排除対応、起動中のWindows 8を丸ごとバックアップ!

2013年03月06日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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Windowsを起動した状態で
起動ドライブのバックアップを取る

 「PowerX ActiveImage Protector 3.5 Pro」は、Windows上で動作するので、バックアップのたびに製品DVDから起動するような手間がかからない。Windowsに搭載されているVSS(Volume Shadow Copy Service)機能を利用して、利用中のWindowsやアプリ、ファイルなどのすべてをバックアップできるのだ。もちろん、製品DVDからPCを起動し、バックアップすることも可能なので、OSに障害が起きた時でも安心だ。

 バックアップ操作はとても簡単。メイン画面の「バックアップの作成」をクリックし、画面の指示に従うだけ。バックアップデータの保存先は内蔵HDDをはじめ、USB接続のHDD、他のPCの共有フォルダー、NASなどを指定できる。大切なバックアップはできるかぎり、PCと離れた場所に取っておくと、万一の際に被害を抑えられる。そのためNASの利用がお勧めだが、大容量のデータを保存するので、ある程度の転送速度が必要になる。一昔前のNASだとバックアップに一晩かかってしまいかねないので、その場合は外付けHDDなどを利用しよう。

今回は、バックアップ先用NASとして、QNAPの「TS-219P2」を利用した

メイン画面。「バックアップの作成」をクリックして、バックアップ開始

ディスクもしくはボリューム(パーティション)を選択する

バックアップファイル名と保存場所を指定する。NASの共有フォルダもネットワークパスを入力して指定できる

ネットワーク上の場所に保存する場合は、アカウントを入力

バックアップファイルの設定を行なう。「完了」をクリックすれば、バックアップ設定は終了。「高度な設定」をクリックすれば、細かい設定ができる

「高度な設定」では、バックアップを実行する前後に実行するスクリプトを指定したり、バックアップイメージを分割したりできる

「直ちにバックアップ」もしくは「スケジュールバックアップ」を選択して、「完了」をクリックする。ここでは「直ちにバックアップ」を選択する

確認画面が表示されるので、「完了」をクリック

 バックアップ先を選択する画面で、「オフサイトレプリケーション」という項目がある。これは、遠隔地にデータを保存する機能のこと。例えば、ネットワークフォルダーやFTPサーバー、WebDAVに対応したオンラインストレージなども設定できる。保存先は3つまで設定でき、ビジネスの重要データなどを万全にバックアップしておけるのだ。

「オフサイトレプリケーションの設定」画面で、保存先やアカウント名を入力する

データを格段にコンパクトにする
「重複排除圧縮機能」でバックアップ

 ドライブもしくはパーティションごとバックアップする場合、そのまま保存すると同容量のストレージが必要になるが、「PowerX ActiveImage Protector 3.5 Pro」では、バックアップデータを圧縮してコンパクトにすることができる。例えば、186GBの容量のうち45GBを利用しているパーティションを「通常圧縮:高速」設定でバックアップすると、31分30秒かかり、容量は23.8GBになった。高圧縮にすると、19GBを切るという具合だ。

 元の半分程度になっているので十分ではあるが、「PowerX ActiveImage Protector 3.5 Pro」は、ビジネス向け機能である「重複排除圧縮機能」を搭載している点もポイントだ。重複排除圧縮機能は、データブロックの重複を排除して圧縮する機能のこと。この機能を利用すると、18.4GBまで圧縮できた。処理時間も30分40秒と少し早くなっている。今回はテスト目的ため数十GBのバックアップで試しており、この差を小さく思う方もいるかもしれないが、TBクラスのデータとなると、効果が大きくなってくる。ストレージ容量の節約になり、処理時間が短縮されるため、通常はこちらを利用するといいだろう。

バックアップ設定で、「重複排除圧縮」にチェックする。詳細設定を行なう場合は「重複排除の構成」をクリックする

圧縮レベルを1にするとさらにコンパクトにできるが、バックアップ時間が延びる。レベル3では高速になるが、初期設定のレベル2がバランスよくお勧めだ

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