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最新パーツ性能チェック 第135回

GeForce GTX TITANはWQHD解像度で60fpsをキープ可能?

2013年02月21日 23時01分更新

文● 加藤 勝明

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BF3以上の重量級ゲームでは?
「Assassin's Creed III」&「Far Cry 3」

 最近家庭用ゲーム機でも人気の「Assassin's Creed III」と「Far Cry 3」。そのPC版は、画質設定を上げまくるとBattlefield 3以上の重いゲームになる。前者はNVIDIAが、後者はAMDが最適化に力を入れたタイトルだ。2本続けてベンチを見ていきたい。

  まずは「Assassin's Creed III」。解像度はBattlefield 3と同じ2通りに設定。影やテクスチャなどの画質関係はすべて最高にしているが、アンチエイリアスのみHD7970と同じ設定にするため「Very High」設定にしている(TXAAは使っていない)。「Fraps」を用い、2面ボストン港のシーンを歩いた時のfpsを比較する。

  一方「Far Cry 3」はプリセット“Ultra”をベースに8xMSAAとHDAO設定を追加。「Fraps」で2面開始時の村を周回した際のfpsを比較する。

Assassin's Creed III 最高画質/1920×1080ドット(単位:fps) better→

Assassin's Creed III 最高画質/2560×1440ドット(単位:fps) better→

Far Cry 3 Ultra画質/1920×1080ドット(単位:fps) better→

Far Cry 3 Ultra画質/2560×1440ドット(単位:fps) better→

 どちらのゲームもGTX680 SLIが最速で、シングルGPUではTITANが1位。Assassin's Creed IIIはRadeonだとかなりつらい一方、Far Cry 3では健闘しているというのがおもしろい。ただ既存のシングルGPUは、どちらのゲームでも最低fpsが30を割り込んでしまった。Battlefield 3を超える重量級グラフィックスをマトモに動かしたければ最低でもTITANが必要になるだろう。TITANをSLIできる人はぜひとも挑戦してほしいものだ。

高性能な分、電力消費量もアップ!

 では次に消費電力と発熱面のチェックに移ろう。TITANのTDPはGTX680に比べ55Wアップしているので、消費電力の増加は容易に想像がつく。ただTITANのクーラーはGTX690と同じ銅製ベイバーチャンバー技術が採用されているため、温度は強烈に上がらない可能性がある。

デュアルGPU搭載のGeForce GTX 690と同じ銅製ベイバーチャンバー技術がTITANでも採用されている

 消費電力の測定には「Watts Up PRO?」、GPU温度測定には「GPU-Z」を使用。システム起動から10分後およびBattlefield 3プレイ10分後の値を計測した。なお、このテストのみ実施期間の関係で、ドライバー環境が微妙に異なっている(GTX680はGeForce 310.90、HD7970はCatalyst 13.1を使用)。

消費電力(単位:W) ←better

 相手がRadeonの超オーバークロック版とはいえ、HD7970とゲーム中の消費電力がほぼ同じな点に注目。Keplerアーキテクチャーのワットパフォーマンスの高さを再認識させられた。性能面では圧倒的なGTX680 SLIに比べればまだ100W以上の余裕がある点も評価したい。

GPU温度(単位:℃) ←better

 一方温度面は激アツじゃないか……と思うかもしれないが、ゲーム中でも60度台の2つはいずれも超強力なGPUクーラーを採用したもの。最高81度という温度は、2スロット占有かつGTX680と大差ない長さの基板では上出来といえるかもしれない。前述した温度ターゲットのことを考えれば、マニアはとっとと水冷化して温度のマージン稼ぎに走ることは確実だ。

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