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新製品「Horizon Workspace」を追加!VMware Viewも改称

エンドユーザー向け統合仮想化環境「VMware Horizon Suite」

2013年02月22日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 2月21日、ヴイエムウェアはエンドユーザーコンピューティング向けの統合型プラットフォーム「VMware Horizon Suite」を発表した。エンドユーザー向けポータルの「VMware Horizon Workspace」、仮想デスクトップ(VDI)を提供する「VMware Horizon View(旧VMware View)」、ユーザー環境を統合管理する「VMware Horizon Mirage」から構成される。

 新たに追加されたHorizon Workspaceはデータ、アプリケーション、デスクトップを統合したワークスペースに集約するもので、「Horizon App Manager」の後継となる。

Horizon Workspace

 具体的には、Webアプリケーションと仮想化されたWindowsアプリケーションに加え、VDIへのアクセスと企業向けファイル共有が提供される。ファイル共有はDropboxライクなユーザーインターフェイスを備え、ドキュメントのバージョン管理やコメント挿入、内容確認などが行なえる。エンドポイントの登録情報やリモートワイプ、ドキュメントのセキュリティサンドボックス、モバイル端末の暗号化、アプリケーションのパスワードポリシー、多元認証など充実したセキュリティ機能を備える。

Horizon Workspaceのファイルビュー

 VDIソリューションであるHorizon View 5.2では、iOS/Android用クライアント「Unity」を経由することで、Windowsアプリケーションをモバイルアプリケーションに変換する機能が追加された。タッチパネルに最適化され、ジェスチャやスワイプ、ピンチなどの操作が可能になる。また、プロビジョニングのパフォーマンスやストレージの利用効率の改善が図られたほか、HTML5対応でのVDI利用、3Dグラフィックスのハードウェアアクセラレーションなどがサポートされた。

スマートフォンでのイメージ

タブレットでのイメージ

 Horizon Mirageは物理デスクトップのイメージをローカルで実行するソリューションで、既存のVDIと異なりオフラインで利用できるのが特徴。ローカルで更新されたデータは、オンライン時に自動更新される仕組みとなっている。OSやデータ、アプリケーションなどを階層として管理するので、OS間や物理・仮想間での柔軟な移行が可能になっている。

 VMware Horizon Suiteの市場予想価格は3万2000円/1ユーザーで、各製品を個別に導入することも可能。2013年第1四半期に出荷開始の予定。

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