スマホ=MEDIASを目指す!
NECカシオのスマートフォン戦略
ドコモの2013春モデル発表会にて(関連記事)、鮮烈なデビューを飾ったのがNECカシオモバイルコミュニケーションズがリリースするMEDIASブランドの「MEDIAS X N-04E」と「MEDIAS W N-05E」の2機種だ。その2機種に加え、すでに発売済みの「MEDIAS U N-02E」を合わせた合計3機種、そしてMEDIAS Wに対応するアプリの説明会を開催した。
「SMARTPHONE IS MEDIAS」。そんな大胆なキャッチフレーズから説明会は始まった。最初にプレゼンテーションを行なったのは、NECカシオモバイルコミュニケーションズ 商品企画部 部長 辻 宏和氏。このキャッチコピーの意味するところは、「スマホと言ったらほとんどの人がiPhone、GALAXY、Xperiaを思い浮かべるだろうが、NECカシオの製品クオリティーはそれらには負けていない。今後は、これぞスマートフォンと呼ばれるようなものを作るという意味が込められている」と解説した。このキャッチコピーをメインに、今まで以上にMEDIASというブランドを強化していくという。
次に登壇したのは同社商品企画部 凌 晶氏で、フラッグシップである「MEDIAS X N-04E」を解説した。この端末名の“X”とは「未知の、究極の」といった意味のほか、EX=Extra(特別な)、Excellent(優秀な、卓越した)という意味を持っているという。製品の特徴としてハイスペックでオールインワンということ以外に、ディスプレーから発せられるブルーライトを30%カットする「ブルーライトカットモード」について紹介。目の疲れを軽減するので、長時間の動画鑑賞などに向いているようだ。
また、アプリをすべてシャットダウンし、通信機能もオフにして通常のスリープモードより約17%の省電力を可能にした「スタンバイモード」、カメラ撮影と同時に登録したSNSへ写真を投稿できる「SNSシェア」といった機能が紹介された。おくだけ充電にも対応するなど、ほぼすべての機能を網羅しているスマホだ。
最後の登壇者は同社 商品企画部 石塚由香利氏。多くの話題を呼んだ2画面スマホ「MEDIAS W N-05E」だ。もともとNECはフィーチャーフォン時代に「折りたたみ・薄型のN」として知られていたメーカーでもあり、そうして培ってきたノウハウをこのMEDIAS Wに投入した。携帯性と大画面をいかに両立させるかに苦心してきたという。
NECカシオ独自の技術である「バックフォールド形状」により、折りたたむとスマホ、開くとタブレットのように使えるのが最大のポイント。ヒンジ部分の作り込みに力を入れており、デザイン性と強度を両立させた。また、新たに2画面を利用したアプリ「Utility Apps」を独自開発し、2画面を使ってひとつのアプリをフルスクリーンで表示したり、それぞれに別々のアプリを表示させる、2画面をまたいでドラッグ&ドロップしたりといった操作を可能にしている。また、このアプリの開発方法は開発者だけでなく今後は一般にも公開される予定とのこと。
SMARTPHONE IS MEDIAS。そう呼ばれる日も遠くないかもしれない。