このページの本文へ

MouseProは、XPからの乗り換えが、かなりお得?

このご時勢に成長率4割! 絶好調のビジネスPCブランドとは?

2013年02月11日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

バッテリー内蔵のタッチPCなどラインアップも個性的

 法人向けならではのカスタマイズメニューというものもある。COMポート(シリアルポート)付きの拡張カードなどは典型だが、安定性重視という観点でインテル製NICを用意したり、停電に備えたUPSが追加購入できるという法人のリクエストに沿ったものだ。

 やってみて意外だったと同社が振り返るのは、こうしたカスタマイズメニューが個人向けでも受けがいいという点だった。例えばインテル製NICは、負荷の高いレンダリング処理を分散して実施するDCC(デジタル・コンテンツ・クリエーション)のほかに、安定性を重視するネットワークゲームのユーザーからも要望が高いことが分かった。また、UPSに関しても、個人導入のケースが予想以上に多いという。

左から順にスモールビジネスサーバーのSVシリーズ、Mシリーズ、iSシリーズ、iシリーズ

 現在MouseProブランドで展開されているシリーズは、ノート型では15.6型のNBシリーズ、デスクトップではタッチ対応一体型のAシリーズ、超小型のMシリーズ、スタンダードなスリム筺体のiSシリーズ、タワー筺体のiシリーズ、そしてスモールビジネスサーバーのSVシリーズがある。

MousePro Aシリーズ。タッチ対応の液晶一体型デスクトップで、26mmと薄型

 注目したいモデルのひとつにMousePro Aシリーズがある。21.5型のタッチ対応ディスプレーを採用しながら、26mmと非常に薄い一体型デスクトップだ。バッテリーや無線LANも内蔵しているため、ケーブルレスで利用できる。Windows 8搭載モデルのみを提供しているが「Windows 7搭載モデルを要望する声もかなり多い」という。

 3モデルある中の売れ筋はCore i3搭載のMousePro-A211Bだ。

背面の脚を使って自由にチルト角を変更できる。また上部の取っ手は脚として利用可能。寝かして上方から覗き込む用途に適している

 MousePro Aシリーズが受けている理由のひとつにウェブ会議がある。遠隔地にある拠点とのミーティングの際、会議室に持ち込んで使えるというのは大きな利点だ。会議資料を表示してペーパーレス化を促進するといった使い方もある。また、なるべく大きな画面でWindows 8のタッチ操作を説明したい、パソコンスクールの導入事例も多いという。

大量のHDDを搭載可能なSVシリーズ

 最大4基のホットスワップ対応HDDベイを備えたSVシリーズは、OSにWindows Small Business Serverを採用。当初はNASのリプレースを想定していたが、HDDをそのまま取り外して持ち歩けるという点が受けて、成果物のHDD納品が多い、CGや動画の制作会社が導入するケースが増えているという。

 容量と価格だけを考えるなら、安価なNASにする選択肢もあるが、本機では単純なファイル共有ではなくリモートアクセスやユーザー管理などサーバーとしての運用が可能である。導入も容易だ。

 最上位のMousePro-SV101SBXでも11万9700円。安価であることも受けている。CPUはPentium GからXeon E3まで選べるが、7割強がXeonを選択。より上の性能を見て選択したユーザーが多い。

法人向けハイエンドデスクは、意外に選択肢が少ない分野

 デスクトップでは、冒頭でふれたようにハイエンドに寄った傾向が強い。実は、他社の法人向けパソコンではCore i7やハイエンドのGPUを搭載できるケースは少なく、性能を求める場合は、Xeonなどを搭載したワークステーションしかないといった事情もあるようだ。

 単体の性能だけ見ればCore iシリーズとXeonシリーズの差はほぼなく、マルチプロセッサーやECCメモリーなどが不要ならば、価格を抑えられる。しかし、その選択肢自体がないという側面がある。

 またタワー型のiシリーズでは、SSD×2基でRAIDを組んだり、大容量のHDDを搭載するといった構成の選択が可能。Quadro 5000シリーズを載せて、CADやCG制作向けのワークステーションの代替にしたり、レンダリングファームの一部に組み込むといった例もある。こういった分野ではプロジェクト単位でマシンの設置場所を変えていくというのが通常で、タワーでも比較的コンパクトなiシリーズの筺体は重宝されているそうだ。

 SSDの要求率はデスクトップでも高まっている。大企業が中心となるが、研究開発や分析の分野、あるいはクリエイティブデザインの分野でSSD+GPUの構成が広く選択されている。また、学校で大量導入する場合では長期間に渡る運用が要求されるので、初期導入にコストがかかっても陳腐化しないスペックが重視されるという。

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ