“期またぎ作戦”で満足度アップを図る
いっぽうでデスクトップPCだが、こちらはかなり悩んだ。一般的にノートPCと比べ、デスクトップPCのほうがカスタマイズの幅はぐんと広がるわけだが、それだけに性能面で高望みしてしまうのが人の情である。ここで「10万円未満」という縛りに囚われて、いわゆる“小さくまとまった”構成にしてしまうのは、いささか残念な感じがしてならない。
……という風に思案を重ねた末、今回は「10万円未満」の予算で、のちのちHDDを大幅に増強することを想定した、いわゆるアウトライン的な1台を組み上げることにした。
ベースとしたのは、インテル第3世代CPUの搭載が可能な「Endeavor MR4300E」。スリムタワー型ではあるが、自らの手によるHDD等の増設も比較的しやすく、またディスプレー出力用としてDVI-DとVGAの2系統を搭載しマルチモニターに対応するなど、標準搭載される端子類も豊富だ。
OSはWindows 7 Professional 64bit、CPUはCore i5-3470(3.20GHz)をそれぞれ選択した。これら2つは、先のノートPC編でも紹介した「年度末決算セール」の対象となっており、両方あわせて定価から1万500円の割引となっている。
また、ストレージに関しては追ってHDDを大幅増強することを想定しており、今回はデータアクセスの高速化を狙って128GBのSSDをチョイス。メモリーはノートPCと同様に4GB(2GB×2)と、デュアルチャンネルでの動作ができるようにしている。
この段階では、キャンペーンによる割引もあり、製品価格は8万円を少し上回る程度。そこで、1万5750円の21.5型ワイド液晶「LD22W62S」を追加する。これで、ちょうど良く予算内に収まるはずだ。
Endeavor MR4300Eをベースとしてカスタマイズした構成は以下のとおり。価格は9万9120円で「10万円未満」という予算を最大限に有効活用できる仕様になった。
OS | Windows 7 Professional 64bit |
---|---|
CPU | Core i5-3470(3.20GHz) |
メモリー | 4GB(2GB×2) |
ストレージ | 128GB SSD |
光学ドライブ | DVD-ROM |
その他の主なオプション | 21.5型ワイド液晶 |
価格 | 9万9120円(税込) |
(次ページ、「メリハリある構成がベストバイの秘訣」に続く)