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小型PCフォームファクターNUC活用術 第1回

NUCってなに? インテルが巻き起こす新たな自作旋風に乗る

2013年01月28日 12時00分更新

文● 山県

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ラインナップはマザーボードとベアボーン各2モデル

 それでは実際に販売されるモデルには、具体的にどういった種類があるのだろうか。ラインナップは2種類4モデルのみで、そのうちマザーボードはインテルから発売されている「Desktop Board D33217CK」と「Desktop Board D33217GKE」の2モデル。両モデルの主な違いは、前者がHDMI+Thunderbolt仕様、後者がDual HDMI+ギガビットイーサネット仕様となるところだ。

マザーボード「Desktop Board D33217CK」と「Desktop Board D33217GKE」

ベアボーン「BOXDC3217BY」と「BOXDC33217IYE」

 さらにそれらを採用するベアボーンがやはりインテルより発売となっている。こちらもHDMI+Thunderbolt搭載で赤い筺体が特徴的な「BOXDC3217BY」。Dual HDMI+ギガビットイーサネット搭載で黒い筺体を採用する「BOXDC33217IYE」の2モデル。ちなみに、このベアボーンにはACアダプター(19V/65W)やVESAブラケットも付属している。

各ショップとも専用の販売コーナーを設置してNUCとその関連製品を陳列している。初心者ユーザーはベアボーンを選択したほうが得策だろう

 なお余談ながら、マザーボード単体とベアボーンの価格差は非常に小さい。そのためケースやACアダプターなどが用意されるベアボーンを買うのが、今のところは賢い選択といえる。

必要なパーツを確認
mSATA対応SSDのチョイスは慎重に

 次に、一番人気のベアボーン「BOXDC33217IYE」を例にとり、動作に必要なパーツを確認していこう。まずはメインメモリーとなるDDR3 SO-DIMM。こちらは、最大でDDR3-1600対応の8GBモジュールが2枚の計16GBまで搭載が可能だ。秋葉原の各ショップではノート用メモリーとして、ほとんどの店で購入が可能だ。

204ピンのDDR3 SO-DIMM。主にノート用メモリとして使われることが多いが、NUCではこのサイズを採用する

 もうひとつ重要なのがmSATA対応のSSD。一口にmSATA対応SSDといっても数種類が販売されているわけだが、ここで押さえておきたいのがNUC対応モデルはSATA3.0(6Gbps)インターフェースをサポートするという点だ。実のところSATA3.0に対応するmSATAスロットを持つマザーボードは現状ほとんどない状況で、その点NUCは非常に珍しい(というか最新の)製品ということになる。ここはせっかくなので、是非SATA3.0に対応するmSATA SSDを選択してもらいたい。なお、オススメは先日登場したばかりの「Intel SSD 525」シリーズ、または2月に登場が予定されているPlextorの「M5M」シリーズなどが最適だろう。

SATA3.0(6Gbps)インターフェースを採用するmSATA形状のSSD「Intel SSD 525」シリーズ。やや高めの価格ながらすでに入手可能

近日発売が予定されているPLEXTORブランドのSATA3.0(6Gbps)対応SSD「M5M」シリーズ。スペックは折り紙つき

 それともうひとつ。忘れてならないのが付属のACアダプターとコンセントを繋ぐケーブル、通称“ミッキー型電源ケーブル”だ。動作には欠かせない重要なアイテムなのはいうまでもないのだが、なぜかインテルから発売されているベアボーンには付属していない。意気揚々とパーツショップから帰宅し(通販で届いてという場合もあるだろう)、いざ使おうと思ったら電源ケーブルがない! という事態ほど悲しいこともない。ここはインテルを恨んでも仕方がないので、あらかじめしっかり用意しておこう。

「なぜだインテル!」と叫んでも仕方なし。そうなる前に購入時にしっかりと準備しておきたいのが“ミッキー型電源ケーブル”だ

 ちなみにNUCを販売しているショップでは、ほぼ確実に“ミッキー型電源ケーブル”を販売している。個人的にはパッケージの開封後に流れるジングル(CMの冒頭で流れるパン、パパパパンというアレが本当に聞こえる)のギミックも結構だが、電源ケーブルくらい入れておいてよ、と思う次第だ。

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