ラインナップはマザーボードとベアボーン各2モデル
それでは実際に販売されるモデルには、具体的にどういった種類があるのだろうか。ラインナップは2種類4モデルのみで、そのうちマザーボードはインテルから発売されている「Desktop Board D33217CK」と「Desktop Board D33217GKE」の2モデル。両モデルの主な違いは、前者がHDMI+Thunderbolt仕様、後者がDual HDMI+ギガビットイーサネット仕様となるところだ。
さらにそれらを採用するベアボーンがやはりインテルより発売となっている。こちらもHDMI+Thunderbolt搭載で赤い筺体が特徴的な「BOXDC3217BY」。Dual HDMI+ギガビットイーサネット搭載で黒い筺体を採用する「BOXDC33217IYE」の2モデル。ちなみに、このベアボーンにはACアダプター(19V/65W)やVESAブラケットも付属している。
なお余談ながら、マザーボード単体とベアボーンの価格差は非常に小さい。そのためケースやACアダプターなどが用意されるベアボーンを買うのが、今のところは賢い選択といえる。
必要なパーツを確認
mSATA対応SSDのチョイスは慎重に
次に、一番人気のベアボーン「BOXDC33217IYE」を例にとり、動作に必要なパーツを確認していこう。まずはメインメモリーとなるDDR3 SO-DIMM。こちらは、最大でDDR3-1600対応の8GBモジュールが2枚の計16GBまで搭載が可能だ。秋葉原の各ショップではノート用メモリーとして、ほとんどの店で購入が可能だ。
もうひとつ重要なのがmSATA対応のSSD。一口にmSATA対応SSDといっても数種類が販売されているわけだが、ここで押さえておきたいのがNUC対応モデルはSATA3.0(6Gbps)インターフェースをサポートするという点だ。実のところSATA3.0に対応するmSATAスロットを持つマザーボードは現状ほとんどない状況で、その点NUCは非常に珍しい(というか最新の)製品ということになる。ここはせっかくなので、是非SATA3.0に対応するmSATA SSDを選択してもらいたい。なお、オススメは先日登場したばかりの「Intel SSD 525」シリーズ、または2月に登場が予定されているPlextorの「M5M」シリーズなどが最適だろう。
それともうひとつ。忘れてならないのが付属のACアダプターとコンセントを繋ぐケーブル、通称“ミッキー型電源ケーブル”だ。動作には欠かせない重要なアイテムなのはいうまでもないのだが、なぜかインテルから発売されているベアボーンには付属していない。意気揚々とパーツショップから帰宅し(通販で届いてという場合もあるだろう)、いざ使おうと思ったら電源ケーブルがない! という事態ほど悲しいこともない。ここはインテルを恨んでも仕方がないので、あらかじめしっかり用意しておこう。
ちなみにNUCを販売しているショップでは、ほぼ確実に“ミッキー型電源ケーブル”を販売している。個人的にはパッケージの開封後に流れるジングル(CMの冒頭で流れるパン、パパパパンというアレが本当に聞こえる)のギミックも結構だが、電源ケーブルくらい入れておいてよ、と思う次第だ。
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