いろんな意味で注目を集めてしまう
D.E.S.U.N.O環境の持ち運びを見る
――実際に持ち運んで作業したんですか?
【林】 まず最初にノマドがやたらといるらしい、秋葉原の某大手コーヒーチェーン店でやってみました。俺たちのルノアールじゃないほうの、おしゃれなほうのですよ。
――いきなり本拠地攻めてますね……反応はどうでした?
【林】 大勝利でしたね、別の意味で。君たちはまだ林檎印のノートなのかい? と伝わっていればいいんですが、カフェのテーブルだとやや手狭でしたね。D.E.S.U.N.Oの場合は、広めのテーブルを選んだほうがいいですが、コアとなるパーツが分散しているので、積み木みたいに積んでスペースに合わせて調整できるんですよ。
――ノマドな人たちになにこいつと思われたのは確定事項として、ディスプレーを立てたり、NUCとバッテリーを台座にして寝かせるとか面白いですね。設置場所も自作感覚ですね。
【林】 モバイルバッテリーの700-BTL011はマウスパッドにもなりますよ。意外と小回りが効くんです。あと、電車の中でも試しました。電車はイエデンワやVAIO Tap 20でも感じたんですが、難易度が高い。ミニマムなお子様がいると高い確率で「ママー! あの人、なにやってるのー!」「し~っ、見ちゃいけません」という状態ですよ。作業はちょっと厳しかったんですが、メールチェックとかなら可能でした。タッチパネルが欲しくなりましたけどね。膝上環境への対策が今後の課題でしょう。
――トートバックの中に入ってる様子を見るに、すごくコンパクトですよね。ケーブルも最小にしてしまえば設置も楽だし。
【林】 キーボードとマウスをワイヤレスにするだけでだいぶ違いますね。On-Lap 1302、700-BTL011は薄いんで、カバンにも押し込みやすい。注意点としてはOn-Lap 1302が薄すぎるから保護用のクッションが必須なところですかね。ノートPC用のカバンだったら問題ないと思います。重量としてはトータルで約1.5kgなので、ノートPCの運搬と変わらないですよ。
――業務への実戦投入も済んでいるんですか?
【林】 INFOBARの発表会取材のときに、D.E.S.U.N.Oで作業しました。ノートPCと比べると設置の手間は多いんですが、作業自体はノートPCより快適でしたよ。同席していた編集スオエカ氏は「いや、それはちょっとwww」といった感じでしたが、マシンパワーでいくとノートPCと大差ないし、メモリー16GBと豊富なので画像処理も楽。下手なノートPCより断然快適だったんです。問題は膝上環境に弱いことですかね、安定しないんですよ。
――気になるバッテリー駆動時間なんですが……
【林】 電源オプションを省電力設定にして、3時間30分くらいでしょうか。700-BTL011側の6段階のLEDサインでバッテリー残量がわかるので、1~20%の状態になったら要注意なくらいです。OS側からはただの電源供給して認識されるから、明確なバッテリー残量が分からないんですよ。バッテリー駆動時間を延ばす手段としては、On-Lap 1302の電源を他のモバイルバッテリーから確保、無線もオフにすれば4時間以上は動作するんじゃないでしょうか。であれば、D.E.S.U.N.O環境を設置するようなシーンはまず乗り切れるハズ。夏場とか太陽が元気なときは、サンコーレアモノショップの「ノートPC用19V出力大容量バッテリー」だと、アウトドアがより安心かもしれませんよ。
――意外と動きますね。バランスや高パフォーマンスは厳しそうですが。
【林】 高パフォーマンスにしたら、たぶん2時間と少しくらいじゃないですかね。省電力設定で別段問題なかったので、高パフォーマンスは電源を確保できるときにという感じで。で、どうですか、D.E.S.U.N.O!!
――う、うん。なかなか面白いんじゃあないかな? 性能はしっかりしているし、実際に使用できているし。ところで、これはOn-Lap 1302と一体化させてもよかったんじゃ?
【林】 それじゃーただのタブレット風じゃないですか。“デスクトップ機を持ち歩いているんだぞ!”と強く知らしめることが大切なんですよ。秋葉原のショップでNUCモバイルしようぜフェアとかしてほしい勢いですね。楽しいですから、ほんとに。
――では、最後に一言どうぞ。
【林】 USB駆動のディスプレー「On-Lap 1302」、モバイルバッテリー「700-BTL011」が必要と、ちょっと投資が必要なんだけど、本来据え置きであるイメージの強いNUCをなんとかして持ち運ぶ心意気がD.E.S.U.N.Oの根幹といってもいいので、みんな、NUCをモバイル! これなんか出来ないかな~という自作PC魂を呼び起こしてね。ちょっと自作から離れていた人がやると、すごく楽しいことを思い出せるハズだ!
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