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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第27回

「S III」「ZETA」「butterfly」三大スマホ、カメラ対決

2013年01月28日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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3機種のその他の機能
GALAXY S III αから

 さらに各機種の機能で気付いたことを述べていく。とはいえ、GALAXYとAQUOS PHONEは同じシリーズと共通の機能も多い。

 まずはGALAXY S III αは撮影モードに「美肌モード」があり、これはインカメラでも使える。インカメラ時は「左右反転して保存」する機能もある。動画撮影時にもこの機能は有効にできる。なお、動画撮影中に静止画を保存する機能は3機種とも用意している。

GALAXY S III αには左右反転保存機能がある

 画像の編集はフォトエディターをSamsung Appsからダウンロード。ぼかしを入れる機能などエフェクトが充実している。デフォルト状態でエプソン製プリンタにダイレクトプリントが可能で、これはAQUOS PHONE ZETAにも用意されている。

サムスン独自の画像編集アプリからは、エプソン製プリンターに出力する機能も

AQUOS PHONE ZETAは
音声操作が充実している

 これまではボイスショットのような、音声で撮影する機能はあったものの、AQUOS PHONE ZETAはさらに機能が多く、シャッターを切るだけでなく、画面を明るくしたり、ズームしたり、撮影サイズや撮影モードの変更、撮影ライトの点灯や消灯までこなす。両手を使って撮影ができないときにはかなり便利だろう。ただしあらかじめ操作用のキーワードを覚えておく必要がある(ヘルプで確認できる)。

 他にはインカメラに手鏡モードがあり、写真を撮らずに後頭部を画面に表示したり、といったことが可能。動画撮影では「微速度撮影」がある。また光学式の手振れ補正と電子式の手振れ軽減機能との組み合わせでブレを抑えている。

AQUOS PHONE ZETAには音声コントロール機能や手鏡機能が

 画像編集では「フォトスタジオ」と「画像編集」が選べる。前者はAndroid標準と同じで他のスマートフォンでも使える機能が揃っている。「画像編集」はAQUOS PHONE独自のもので「モザイク」が便利。人の顔だけでなく、車のナンバーにぼかしを入れたいといったときにも便利だ。

AQUOS PHONE独自の画像編集ソフトはモザイク機能が便利

画像編集で細かく調整
HTC J butterfly

 シャッターボタンのわきにある丸いボタンをタップすると、エフェクトをかけて撮影が可能。動画にはスローモーションの撮影機能も用意している。カメラのレンズはF値2.0と明るいのもウリだ。

シャッターボタンの隣のボタンからエフェクトをかけられる

 画像編集では独自の仕組みで、「トリミング」と「効果」に分けられており、「効果」を選ぶと様々なエフェクトを写真にかけられる。そこでさらに「編集」メニューがまたあるのだが、すると今度は「露出」「ホワイトバランス」「彩度」「ビネット」を選ぶことができ、細かく写真の調整ができる。

 印刷機能ではネットワーク上のプリンターを自動的に検索し、筆者の自宅にあるキヤノンのプリンターも認識した。

独自の操作性の画像編集アプリ。キヤノン製プリンターも認識した


カメラの比較でも高いレベルでの争い
高速起動とインカメラの広角レンズでbutterflyか

 今回もまたまた3機種はとても良い成績を残した印象だ。高いレベルで競っている。AQUOS PHONE ZETAは連撮モードが「4M以下で」というのが惜しいところ。好印象だったのはHTC J butterflyで、他の2機種に負けているときでも差が無く、冒頭の高速起動でタイムが抜群だったこと、インカメラの広角レンズも特徴が際立っている。こういう他機種にない注目機能があると購入時の決め手になるかもしれない。

 次回でこの3機種での比較は最後。スタミナ比較や細かな機能のチェックをしていく。他機種に無いユニークな機能で差をつけたいところだ。


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