iPhone 5も大健闘だったが
超暗所や歩き撮り、望遠撮影ではやっぱりビデオカメラがいい
今回の検証はiPhone 5にとってはかなり不利な条件のものが多かった。しかし、それでもかなりの健闘をしたと言っていい。冒頭でウェブベースに限れば十分実用的と書いたが、良好な撮影条件化であればHD録画でもきちんと実用になると表現を改めたい。これは「たかが携帯電話のカメラ」と侮れない驚異的なことだ。
ただし、決して万能ではなく「iPhone 5があればビデオカメラはいらない」とは必ずしも言い切れない。普段使いはiPhone 5でもまかなえるが、極端に暗い場所での撮影や歩き撮り、望遠撮影をしたいときはビデオカメラでうまくフォローしてやるという使い分けがよさそうだ。
絶対的な画質・音質という点では、ソニーのHDR-PJ790VやキヤノンのHF G20が圧倒的なアドバンテージがある。撮影した映像をBlu-ray Discなどに最良の画と音で残したいというならば、こうしたモデルを選びたい。
画質・音質と機動性を両立したいなら、JVCケンウッドのGZ-VX895がおすすめだ。iPhoneと一緒に持ち歩いてもさほど苦にならず、同時にあらゆる過酷な条件でもより快適な撮影ができるだろう。
画質についてはやや残念な面があったスタンダードモデルだが、高倍率ズームは最強の強み。運動会や学芸会などを撮るならば、50~60倍のズームは強力な武器になるはずだ。
さて、最終回となる次回は、最新ビデオカメラの無線LAN機能やスマホ連携機能などを紹介する。ネット連携については各種アプリで自在にアップロードもできるiPhone 5が便利なのは当然の話だが、ビデオカメラ側の進化も侮れない! それに加え、ビデオカメラ+iPhone 5で広がる活用性についても紹介していく。
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