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iPhone 5を持っている俺たちにビデオカメラは必要なのか!? 第2回

iPhone 5が優秀でびっくり! 最新ビデオカメラと画質を比較!!

2013年01月23日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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今どきのビデオカメラは高倍率ズームも魅力!

 ビデオカメラのトレンドの1つが高倍率ズーム。スタンダードクラスの大きなアピールポイントだ。HDビデオカメラの用途には、子供の運動会や学芸会といったイベント撮影があるが、観客席から自分の子供を捉えるにはズーム倍率が物を言う。

 ただ、iPhone 5の標準カメラアプリにはデジタルズーム機能がないため、ここは不戦敗。アプリによってはデジタルズームを持つものもありそうだが、画質劣化を伴うので数倍程度が限界。遠方を撮りたいならビデオカメラを使う必要がある。

 最新の高倍率ビデオカメラは30倍超の光学ズームだけでなく、メーカー独自の画像処理により画質劣化を最小に抑えたデジタルズームを各々備えており、その倍率は最大60倍前後にもなる。

GZ-E565のズーム倍率設定。画質の劣化を我慢すれば、最大200倍ものデジタルズームが選択できる

GZ-E565のズーム倍率設定。画質の劣化を我慢すれば、最大200倍ものデジタルズームが選択できる

 最新モデルで最高のズーム倍率を持つのは、JVCケンウッドの「GZ-E565」。光学ズームは38倍だが、独自の「ダイナミックズーム」を併用することで最大65倍(自動手ブレ補正使用時62倍)ものズームが可能だ。

GZ-E565の最広角(左)と最望遠(右)。中央のクレーンがここまで拡大表示できる

 35mm換算では29.3mm~1906mmに相当するので、iPhone 5どころか、HDビデオカメラにとってのもうひとつの強敵であるデジタル一眼に対しても大きなアドバンテージと言えるだろう。これだけの望遠レンズはおいそれと使えるものではないからだ。

 高倍率ズームについては、数値によってはっきりと差が出てしまう。ズームによる画質劣化の点でも、各社とも画質劣化などはほとんど感じず、十分に実用的な画質となっていた。

 また最新モデルで感心したのは、各社とも歪みをかなり改善し、色収差もかなり少なくなっている点。従来はズーム時の周辺の歪みや色収差が気になることがあり、特に広角側で目立つレンズ歪みが改善されたことで、より使いやすくなったと感じた。

 最後に、ワイド側に画角についても少し触れておこう。スタンダードモデルは狭い場所でも広々と撮影ができるように、ワイド端が広角寄りになる傾向が多い。

 今回のビデオカメラの中で一番画角が広いのは、JVCケンウッドのGZ-E565の29.3mm。本機は最大倍率も最優秀なので、広角~望遠の幅がもっとも広いモデルとも言える。

 ちなみに、iPhone 5の画角は明かにされてはいないが、撮影した画像で見たところ、GZ-E565に近い28~27mm前後だと思われる。これもなかなか広角寄りに振った設定と言えるだろう。

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