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Facebookで1000万いいね!「Otaku」が世界で成功したわけ

2013年02月20日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/アスキークラウド編集部

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50万ドルを元手に2つの事業をすすめる

 成長を果たしたTOMは、2012年4月に法人化。翌年には米国のベンチャーキャピタル「500スタートアップス」の目に止まり、投資を受けたことがきっかけとなった。その後、複数の投資家や事業会社から合計50万ドルもの投資を受けることに成功している。

 TOMはMITメディアラボの伊藤穣一氏、元アップルでモバイル広告担当副社長をつとめたアンディ・ミラー氏をアドバイザーに招き、シリコンバレーで一躍注目を集めはじめる。

 米国での人脈づくりには、二人は素晴らしい人選だったと亀井さんは言う。

 「知り合いが誰もいなくて途方に暮れていたんですが、彼らに相談するとすぐ適任者を紹介してくれたんです。業界トップで、普通ならコンタクトできない人たちに。その人たちからまた別の人……の流れで、あっという間にいろいろな人とつながることができました」

 7月にはFacebookページに加えて、イラストや写真を投稿できるサイトもオープン。プロ・アマチュアの垣根を設けず作品を売り買いできるショップ機能の準備も進めている。

 メディア機能を持つFacebookと、市場機能を持つ公式サイト。今後TOMはその両軸を回していく。ちなみにアメリカの投稿型サイトには「デヴィアントアート」という老舗がいるが、「(彼らのことを)意識はしつつも、TOMのオリジナリティを出していきたいなあと」

※ アンディ・ミラー氏はクワトロ・ワイヤレス社で「iAd」システムを開発したモバイル広告ネットワークの第一人者。

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