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ビジネスに効くFacebook作成講座 第3回

知るべきFacebookページの反応率を上げるテクニック!

2013年01月22日 10時00分更新

文● (株)コムニコ 林雅之

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記事を投稿する時間で反応率は変わるのか

 記事を投稿する時間で反応率は変わるのかどうかを調べてみたところ、17時の投稿がもっとも反応率が高く、次いで朝の7時、11時と続きました。ただし、調査した期間はロンドンオリンピックが開催されていた時期でした。朝になると、どの選手がメダルを獲得したなどといった結果がわかるので、オリンピックに関する投稿をすると反応が得られやすい状況にあったことを考慮に入れなければなりません。次回も投稿時間についての調査を行って、繰り返し検証してみないと本当のところはわからないと思っています。

投稿時間による反応率の違い。17時の投稿が最も反応率が高く、次いで7時、11時 という順になった。朝の7時の反応率が高めになったのは、投稿数が少なく「目立ちやすい」のが要因と思われるが、調査時期にロンドンオリンピックが開催されていたことも考慮に入れておきたい

打率を上げるための手法は何か

 以上が、調査を通じて明らかになった、FBページの投稿への反応率を上げるためのTIPSと言えるものです。これらのTIPSを実践したうえで、打率が低い、ホームランバッタータイプのFBページが打率を上げていくにはどうしたらいいでしょうか。それは「コアなファンを育てる」こと。常に反応してくれるユーザーの存在が不可欠になります。

 当然ですが、投稿記事に対するコメントへの「いいね!」や、コメントが多いページの打率は高くなっています。具体的には、コメントを投稿してくれた人に対して「いいね!」をする、コメントに返信する、というのが手法になります。

コメントをつけてくれた相手の名前を呼び掛けながらコメントに返信しており、親近感がわく。ファンのコメントにいいね!やコメント返信をするのは、手間はかかるかもしれないが、FBページの反応率は上がり、ヒットを生みやすいページになっていく手法だ

 アメリカのあるファッションメーカーのFBページでは「この商品が欲しい」などとコメントした人に対して、まずはコメントした人の名前を入れたうえで「コメントありがとう」とマメに返事が返ってきます。コメントに返信したり、「いいね!」をしたりすると、感情的にもファンがシンパシーを感じられるということになります。このようにコメントをつけていくのは大変な作業ではありますが、打率は上がっていきます。

 また、あるプロ野球チームのFBページでは、管理人はもちろん、ファン同士がコメントにいいね!をしたり、コメントに返信したりして、ファン同士がコミュニケーションをしているんです。FBページの管理人とファン、もしくはファン同士が交流するコミュニティーづくりをすることも、手法のひとつです。

 次回は、締めくくりとして、実際にFBページを運営するために知っておきたいFacebook広告や、いわゆる“炎上”に対する心構えなどについてお話したいと思います。

 なお、コムニコでは1月17日にFacebookページの固有URLを入力するだけで、Facebookページのファン数や反応率などを計測できる無料のツール「Facebookページ力診断」(https://grader.comnico.jp/) を公開しました。Facebookページ運営の現状把握や競合比較などに活用できます。ぜひご利用ください。

こちらが公開を始めた「Facebookページ力診断」。無料で提供中だ

(株)コムニコ 代表取締役 林雅之

立命館大学法学部を卒業後、三和銀行・ローム株式会社を経て、ロカリサーチの代表取締役に就任。2008年、株式会社コムニコを設立。現在、同社の代表取締役。

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